はっせんち ページ8
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「まぁ気長に頑張ればいいと思うよ」
『……頑張る？』
「え？ いやだから付き合いたいんでしょ？」
付き合う……
わたしとジェシーくんが…？
「は、まさかA、好きでいれるだけでいいとか思ってんじゃないよね？」
『あ、いや、なんか…恐れ多い気がして』
「どんだけルイスのこと尊い身分だと思ってんのよ」
普通の男子高校生でしょ、と遼ちゃんは言うけど
わたしから見れば別次元の空間にいるような、手の届かない存在のようでもあって。
…付き合うなんて、考えたこともなかった
ただシンプルに好きって気持ちしかなかったから、そう言われると変に意識しちゃって
『…付き合いたい、のかな』
「いや、好き＝付き合いたい、でしょ？ 好きなだけで満足できてるうちはまだまだじゃない？」
『たしかに……』
さすがモテる恋多き遼ちゃんは、言うことが違うな…
好きなだけでいいなんて、綺麗事だったのかもしれない。
「ジェシー！ 教科書貸してー！」
『……わ、』
そんな話をした後だからなのか、不意に彼の名前が聞こえてきて、びくりと肩を揺らした。
声のする方を見れば、やけに楽しそうにジェシーくんを呼ぶ森本くんの姿があって
「いいよ、なんの教科？」
「歴史！ この間も忘れたから2連チャンはさすがにやべー」
……あ、歴史の教科書
ジェシーくんも忘れちゃったから貸せないよね…
そんな2人のやり取りを見ながら
これから断られるであろう森本くんを少し不憫に思っていると
「おっけい、ロッカーの中にあるしちょい待ってて」
…え？
ジェシーくんはそう言うやいなや、
教室の後ろにあるロッカーを漁って、はい！と森本くんに渡した。
「さんきゅ！ 帰りジュース奢る！」
「えー慎ちゃんステキ〜♡」
……え、え？
ジェシーくん、忘れたんじゃなかったの？
「あれ？ あいつ歴史んとき教科書 忘れたって言ってなかったっけ？」
そう不思議そうにジェシーくんを遠目で見る遼ちゃんに
首がとれるほど激しく うんうんと頷くと
「…あ、やべ」
かなり焦った様子のジェシーくんの声が、ボソッと聞こえてきた。
……？ やばい？
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遥(プロフ) - すごいドキドキしました！！続き可能であればまた読みたいです！楽しみにしています (4月23日 21時) (
レス) @page28 id: 86e2632604 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - きゃー！！きましたね！ドキドキの展開‼️続きめちゃくちゃ気になります！いつもキュンをありがとうございます^_^ (12月9日 17時) (レス) @page27 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！素敵なお話読ませて頂きありがとう御座います‼️続き楽しみにお待ちしてます😆 (12月9日 13時) (レス) @page27 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - めっちゃキュンキュンします〜続き楽しみに読ませていただきます！ (10月2日 8時) (レス) @page15 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンボリー優吾 - めっちゃ面白いです!続き待ってます！!頑張ってください！ (9月22日 9時) (レス) @page8 id: d431eeff82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年9月13日 14時
