じゅうななせんち ページ17
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『……あ､ 』
その時ふと目に止まった小さな脚立。
3段ぐらいの高さはそんなにないやつだけど、これなら取れそう…
と持ってきた脚立に足をかけた。
『…………こわいな』
1番上まで登ってみると思ってたより高くて、
何よりバランスが悪いせいか、グラグラと揺れる脚立に少しだけ怖くなった。
でもそのおかげでダンボールには触れることができて
…あ、意外といけるかも
なんて、1年間分のホコリが被ったそれに手を伸ばした。
あともうちょっと…
と小さく揺れる不安定な脚立の上で背伸びをした時
『……ぇ､ 』
なんでわざわざ身長低いわたしに頼むの、とか
やっぱり遼ちゃんにも着いてきてもらえばよかったなぁ、とか
そんな考えが、ガタッていう音と視界がぐらりと揺れた衝撃で一気に頭から飛び出た。
周りの景色がスローモーションみたいにゆっくりに見えて、
あ、落ちる。
そう思った時には、無意識にギュッと強く目を瞑っていた。
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「……っぶね､ ｣
『………え』
聞き覚えのある焦りを含んだ声。
背中に想像していた痛みは一切なくて、代わりに大きな腕がわたしを包み込んでいた。
「…大丈夫？ 怪我してないよね…？」
……ジェシーくん。
顔は見えないけど、声で彼なことはすぐに分かって
落ちなくてよかったという安心と、抱きしめられているという状況に頭が追いつかない。
「…Aちゃん？」
『……え、あ、だいじょーぶ、です』
「ほんとに？ どっか痛いとかない？」
後ろから抱き締められているせいで
ジェシーくんの息が耳にかかって、緊張でそれどころじゃないよ…
『…あの、ほんとに大丈夫だから、その、手を…』
「え？ ………うわっごめん！！」
今の密着しているわたし達の状態にやっと気付いて
さすがのジェシーくんも焦ったのか、慌てて距離を取られた。
……ドキドキしすぎて、死んじゃうかと思った。
「……怪我は、ないんだよね？」
『…あ、うん。大丈夫です…』
「そ、そっか…！」
き、気まづい…
ジェシーくんもわたしもお互いどうしていいのか分からないまま、沈黙の時間が続いた。
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遥(プロフ) - すごいドキドキしました！！続き可能であればまた読みたいです！楽しみにしています (4月23日 21時) (
レス) @page28 id: 86e2632604 (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - きゃー！！きましたね！ドキドキの展開‼️続きめちゃくちゃ気になります！いつもキュンをありがとうございます^_^ (12月9日 17時) (レス) @page27 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！素敵なお話読ませて頂きありがとう御座います‼️続き楽しみにお待ちしてます😆 (12月9日 13時) (レス) @page27 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
maundy(プロフ) - めっちゃキュンキュンします〜続き楽しみに読ませていただきます！ (10月2日 8時) (レス) @page15 id: 0a6eebb885 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンボリー優吾 - めっちゃ面白いです!続き待ってます！!頑張ってください！ (9月22日 9時) (レス) @page8 id: d431eeff82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ x他1人 | 作成日時：2023年9月13日 14時
