5.素直な気持ち ページ6
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樹「おっす ひさびさだな」
「ひさびさって言っても2.3週間ぶり?ほんと樹とは飲み友達でしかないよね笑」
樹「愚痴も言い合える仲って言ってくれよ笑
ま、そんなことより飲もうぜ。生でいいだろ?」
「うん、ありがとう」
「「お疲れさま〜 乾杯!」」
樹「あぁ〜うんめ〜 やっぱ仕事終わりのアルコールは最高だな」
「色々溜まってたストレスが流れていくわ〜」
樹「そんな疲れてんの?」
「この春から新人研修担当したり、新しい企画も任されたの。」
樹「へぇお前もそんな成長したんだな。小さいときはずっと泣きながら俺の背中ひっつきまわってたくせに。」
「もうわたしも今年で25なの!いつまでも子供じゃないんだから。ていうか樹と1コしか変わんないじゃん」
樹「まあまあ。2人とも大人になったってことで」
「そうだ、最近ね任された企画を他社の1つ歳上の方と共同で作り上げることになってね」
樹「そんなことあるんだな。そういえば俺の大学時代仲良かった友達も旅行会社で働いてるやついるな。そいつが最近インスタのストーリーで、もっぱら残業続きだけど一緒に仕事してる子がめちゃくちゃ良い子だから頑張れるわ〜とか書いてたわ」
「なんか楽しく仕事してそうだねその人」
樹「まさかのお前のことだったりして笑」
「な訳ないじゃん、そんな世間狭くないよ絶対。まあ私と仕事してる人はめちゃくちゃ良い人だけど。仕事ができて高身長で笑顔もめっちゃ素敵だし。」
樹「へー。ま、そんなことあるわけないか」
「ないよ、きっと。」
「あ〜今日はめちゃくちゃ飲んだな〜。やっぱ樹といたら飲むお酒強すぎてすぐ酔い回るわ」
樹「俺のせいじゃねーだろ。お前も楽しそうに飲んでたじゃん。」
「………」
樹「おい、寝んなよ、帰るぞ。ほら起きろって」
ふわっと香る大人な香水の匂いが鼻を掠めた
「じゅ…り…?」
樹「なに」
「おんぶ。あるけない。」
樹「は?もう大人なったんだろ?自分で歩けよ」
「やだ」
樹「……しゃーねーな。今日だけだぞ」
「フフッ やった!」
樹「うわ、重てーなお前」(こんな距離感久々すぎて…緊張すんな…)
「は〜?女の子にそんなとこ言っちゃだめだよ」
樹「Aは女じゃないだろ」
「素直じゃないね〜樹くんは」
樹「………」(素直になれたらどんだけ楽か…)
もう外は真っ暗でお互いの表情は見えなかったけど、樹の頬が少し赤くなってたのは気のせいだったのかな。
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作者名:jam | 作成日時:2021年3月22日 0時