ノラネコ (ページ29)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:87,426 hit

° 28 . ページ29

・

年が明けて

南「あけおめ～！！」

南が私に抱きついてくる。

貴「あけおめ～、今年もよろしくね！」

しっかり受け止めて言った。

樹「あけおめ。」

大「おう、ことよろ。」

今日は4人で初詣にきた。

樹「寒い～。早く夏来い～。」

南「今年の夏休みは遊んでばっかりいられないよ。
進路あるもん。」

樹「進路かぁ…。
お前ら、どうすんの？」

樹に言われて私と大我は目を合わせる。

大「俺は大学行くよ。」

貴「私も。」

就職するって言ってたけど
将来のために進学することにした。

私も未来のために。

貴「南たちはどうするの？」

南「私も大学行く。
やりたいことないし、とりあえずだけど。」

貴「樹は？」

樹「どうしよっかなぁ。」

樹は悩んでるみたいだった。
けど深く考えてないというか
まだ現実的にも考えてないみたい。

大「樹は家継ぐんだろ？」

大我がそんなことを言うから

貴「樹の家ってなんかお店やってるの？」

大「小さな居酒屋。
あれ、言ってなかったっけ？」

聞いてない！初耳！！

貴「え、今度行こうよ、大我！」

樹「おすすめは俺が名付けた
ツタンカーメン！！」

貴「なにそれ。」

南「焼きそばね。笑」

そうこう話してるうちにお参りの順番がきた。

二礼二拍手一礼。

今年も素敵な年になりますように。

絵馬も書くことにした。

南は
大学に合格できますように。

大我は
立派な大人になる！

樹は
南が他の男に取られませんように。

貴「愛されてるね～！南っ！」

南「じゃあ、私も！」

南は下に
樹とずっと一緒にいられますように。
と付け足した。

南「Aはなんて書いたの？」

貴「私は……」

ずっと大我の隣にいられますように。

当然冷やかされる。

そうお願いしたのに
私はこの時、神様は意地悪だってことを知らなかった。