ノラネコ (ページ24)

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° 23 . ページ24

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学校は冬休みに入って

大「体調、大丈夫か？」

家に入れるなり、大我は私の身体を心配してくれた。

貴「うん、大丈夫。
私、つわりとか軽いほうみたい。」

ほんとにひどい人はすごくつらいって聞くけど
そうじゃなくて自分自身も安心してる。

大我はココアをいれてくれて
一口飲むとほんのり甘くて温まった。

貴「もうすぐ、クリスマスだね。」

クリスマスまで1週間切った。

大「どこか行きたいとこある？」

貴「うーん。イルミネーション見たいな。」

去年までは家族でチキンとかケーキ食べたり
プレゼント交換とかしてた。

貴「あ！クリスマスプレゼント、何が欲しい？」

日にちもないし、サプライズより直接聞いてみた。

大我は少し悩んで

大「うーん、もうもらってるからいいや。」

貴「え、私何もあげてないよ。」

私がきょとんとしてると

大「Aからは幸せな時間。
そしてコウノトリからのプレゼント。」

柄にもなくクサい台詞を言うから
思わず笑ってしまった。

大「んだよ、笑」

貴「んーん。笑
そうだね、私たちにはサンタさんじゃなくて
コウノトリからのプレゼントだね。」

大我と2人で過ごせるのは最初で最後のクリスマス。

私たちはとても素敵なプレゼントを頂いたね。

大「女の子がいいなー。」

貴「まだ全然わからないから。笑」

そんな幸せな会話をした窓の外は
白いふわふわの雪がチラついていた。