ノラネコ (ページ18)

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° 17 . ページ18

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12月に入って寒さが厳しくなってきた。

部屋に携帯のアラームが鳴り響く。

もう朝…？

アラームを消してしばらくすると

母「A？具合悪いの？」

部屋をノックするとともにお母さんの声が聞こえた。

具合が悪いわけじゃない。
ただ、ひたすらに眠いだけ。

おかしいな、夜更かししてないのに。

渋々起き上がっていつも通り準備をして
家を出た。

最近、寝ても寝ても眠い。
なんでだろう。

樹「んあー！やっと終わったな！テスト！！」

期末テストが終わって、開放感ではしゃぐ樹。

樹「これからどっか遊び行かね？カラオケとか！」

南「いいねー！行こ行こ！」

大「お前ら赤点採んなよ？特に樹。」

樹「大丈夫！昨日徹夜で勉強したし！」

大「お前、徹夜明けでカラオケ行く体力
よくあるな。」

欠伸が出た。眠い…。

大「A？大丈夫か？
なんか顔色悪いけど。」

貴「大丈夫、ちょっと寝不足なだけだから。」

南「Aは徹夜しなくても赤点の心配ないのに。」

別に徹夜したわけじゃないんだけど…

結局、私は帰ることにして
大我が心配して家まで送ってくれた。

大「テストも終わったことだし
ちゃんと寝ろよ？」

貴「うん、ありがとう。」

私が家の中に入ろうとしたら

母「A？」

お母さんが買い物から帰ってきた。

大我は軽く会釈をする。

大「こんにちは。
A…さん、体調悪いそうだったので送って…」

母「そう…、ありがとう。」

大我の身なりを見てびっくりしている。

大「あの、俺…」

母「えっと…あがっていく？」

大「あ、いえ、帰ります。」

たぶんお母さんは大我が私とどういう関係なのか勘づいてる。

母「具合、大丈夫？」

詳しく聞いてこないけど。

貴「うん、たぶん生理前だからだと思う…」

…あれ？

自分の部屋に行こうとしたけど立ち止まった。

私、生理っていつきたっけ？

貴「お母さん、ちょっと出かけてくる！」

私は薬局に急いだ。