素直だからこそ ページ24
第二次試験を無事合格したところで、私達は再び飛行船に乗せられた。一旦１つの部屋に全員集められて、ネテロ会長のご挨拶の後、秘書から時定の報告がされる。
ビーンズ「次の目的地へは明日の朝８時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使い下さい」
今は夜の９時だから、到着まで結構時間あるな。お腹空いたし、隣で立ってるキルアにちょっかいでもかけよう。
「ねぇ、キルア〜食堂とかないかなぁ。さっきのゆで卵で食欲に火がついちゃった」
ゴン「キルア〜俺も〜」
キルア「は〜！？なんで俺に言うんだよ！」
「へっへー」
ゴン「えへへー」
からかいがいがあるなぁ。
クラピカ「ゴン、そちらの女性は？」
ムカついたキルアに私だけが頭をはたかれていると、ゴンの知り合いらしい金髪の少年と背の高い黒髪の男性がこっちを不思議そうに見ていた。あぁ、確かこの人達、ゴンとよくいっしょにいたな。
ゴン「あっ！そういえばクラピカとレオリオはまだ会ってなかったね！この子はAだよ！」
なるほど、クラピカとレオリオか。ゴンの紹介に続いて私もはたかれた頭をさすりながら顔を上げて挨拶をする。
「よろしくね〜」
レオリオ「俺はレオリオ！よろしくな！」
クラピカ「私はクラピカだ。よろしく」
見たところ二人とも人が良さそうだ。少なくともムカついて私の頭をはたくようなことはしなさそう。
キルア「ゴン、A、飛行船の中探検しようぜ」
ゴン「うん！！」
「ヤッター！厨房行こ〜！厨房！」
ゴン「あるかなぁ〜」
「ゴンく〜ん、二次試験官も飛行船に乗り込んでいただろう？ということは飯がないはずない！探すぞ！」
ゴン「それもそうだね！」
ゴンってば素直だなぁ。この無防備さはきっと性格だな。愛し愛され暖かく育った証拠だ。
キルア「ゴーン、すぐこいつの口車に乗せられるなよ。Aは何考えてるかわかんねーんだから」
対してキルアは素直なくせにガードが固い。まぁ、そういうところが彼の魅力で面白いところなんだけど…
ゴン「駄目だよキルア、そんな言い方。ほんとにお腹空いてるだけかもしれないし」
キルア「だーかーらー！お前は甘いんだよ！そんなんじゃこの先すぐ騙されるぜ！？」
ゴン「でもAは優しいよ！何となくわかるもん！」
キルア「……それはっ、まぁ…俺も知ってるけど」
私が考え事をしている間に何やら争いを始めたし、そろそろ止めようかな。さて、この私が原因の喧騒にどんなふざけたことを言って割り込もうか。
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ナツメ(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます！奈乃さんからのお言葉を励みに頑張ります！ (2017年8月21日 18時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
奈乃(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2017年8月21日 18時) (レス) id: 26a98954d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2017年8月2日 12時
