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ホントは心配 ページ16

しばらく経って、後ろの方が時折悲鳴が聞こえたり騒がしくなってきた。ゴンも何やら不安げな表情で後ろを見ている。
キルア「ゴン」
ゴンにキルアの声は届いていない。でもキルアもここで黙ったりなんかしない。
キルア「ゴン!」
やっと呼ばれていることに気付いたようだ。こんなに注意力がなくなってるなら、今ならゴンはベタな落とし穴にも引っ掛かってしまうだろう。
ゴン「え?何?」
キルア「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ」
そうか、ゴンは後ろに友達がいるんだったなぁ。それは心配だ。
ゴン「うん…」
「心配だねぇ」
ゴン「えっ?」
不思議そうにこちらを見たゴン。私は唇に人差し指をおいて、“秘密”のポーズをとる。その瞬間、後ろで悲鳴が聞こえた。
レオリオ「ってえーーーーーー!!!」
ゴン「レオリオ!!」
ゴンは迷わず後ろへ駆け出していった。
キルア「ゴン!!」
キルアの制止も聞かずに仲間を助けに行ったようだ。
キルア「…ったく」
「どうする?」
キルア「先行く」
「そっかー」
キルア「Aも来いよ、後ろは行かねーほうがいいぜ」
「…うん、そうなんだけど」
キルア「何だよ」
「いや、キルアは寂しがりだからね!一緒に行ってあげる〜」
少しからかうと、キルアは私を鬱陶しがるように眉間に皺を寄せた。
キルア「…先行くから」
「えー、一緒に行こうよ〜〜!」

**

サトツ「みなさんお疲れ様です。無事湿原をぬけました。 ここ、ビスカ森林公園が二次試験会場となります」
結局、拗ねたキルアのご機嫌をとろうと努めたけれど無視され続けたのでほとぼりが冷めるまでそっとしておくことに決めた。今まで繊細な年頃の子と接したことがないから、模範がわからない。キルアは特に性格で損をするタイプだ。きっとこれから先悩むことも多かろう…けれど乗り越えられるはずだ。うん、きっと大丈夫だろう。なんて分析する私も、人のことは言えないのだけど。
そういえば、ゴンは大丈夫だろうか。無事に友達を助けられただろうか。うまくやっていたらいいな。なんて、さっきから人のことばっかり考えているな。こんなのは私が今心配したって仕様がないんだ。やめたやめた。木陰に座ってゆっくりするぞ。なんて思ったけど、これもやめた。トランプの彼が木の傍に居たから。結局私は、二次試験が始まるまで一人でぼーっとしていたのである。

二次試験 垂直落下→←本物の?



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ナツメ(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます!奈乃さんからのお言葉を励みに頑張ります! (2017年8月21日 18時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
奈乃(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年8月21日 18時) (レス) id: 26a98954d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツメ | 作成日時:2017年8月2日 12時

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