【ヒロアカ】やべぇ転生しちまった (ページ4)

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進路希望届に書かれている文字を見て今までの推理が間違っているということに気がついた。

「……国家公務員、か。」

しかし、逆に言えばその文字を見ただけで大体のことを把握した。この世界線で、ヒーローに憧れない子供はいない。例え、全教科赤点だとしても、ヒーローを目指してしまうものだろうと思う。しかし、このくしゃくしゃになった進路希望届。きっと本意では無かったのだろう、震えている文字からして、きっと決意が出来なかったのだろう。この子はきっと、親から公務員になることを強要されている。
そして、そのために頭が悪いことを日々、叱責されているのだろう。

本当は、ヒーローになりたいというのに。

「……なるほどなぁ、よくわかったよ。悔しかったよな、努力しても結果が出なくて、しかもその努力は、親から言われたから、って、親のためにって、自分の気持ちに蓋をして。辛かったよな、そうだよな。」

くしゃくしゃになった進路希望届をビリビリに破いて、私は改めて決意をした。

「正直、ヒーローとか興味無いけど、わかった君が望むなら、私は最高のヒーローになってやるよ。」

これは、ただのヒロアカオタクだった私が、ヒロアカの世界に転生して、少女を救うついでに最高のヒーローになるまでの物語だ。

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