【ヒロアカ】やべぇ転生しちまった (ページ11)

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現代文ページ11

「なに突っ立ってるんだ？座れよ。ああ、あと進路希望票、早く出せよ。本当にのろまだなお前は。はい授業始めるぞー教科書は265ページから」

──教師としての職責習わなかったのか？こいつ

わたしはイライラしながらも“見た目通り”お淑やかに、清楚に席に着いた。
前世のわたしはショートカットでつり目、三白眼で髪も染めていたため、かなりキツい印象であっただろうが、今世のわたしは、艶のある白髪、クリクリなデカい目に色の白い肌。真逆と捉えてもいいほど女の子であった。

Aがどう生活していたかわからないが、長い髪は苦手なため、後ろでポニーテールにしているのだが、それでも邪魔くさくて切ってしまいたいと思っている。

そんなことを考えている間に授業が進んでいたらしく、そして先生がわたしに問いかけているようだった。
「お前はノートも開かず、なにをしている？授業を受ける気がないのに学校へ来たのか？周りはみんな真剣なんだぞ。」
わたしの目の前で声を荒らげるクソ教師。黒板には今日やる文学のタイトルと日付が書いてあるだけで、ノートに板書することなんてひとつも無い。
なにも周りのやつは真剣にノートに書いているのだろうか。

「話は聞いていたのか？夜木。」
「考え事をしていて聞いていませんでした。」
わたしは即答する。ここで下手に「聞いていました」と嘘をつくと答えられないような質問をされて唾を吐かれるだけだからだ。

わたしはまっすぐ教師を見つめると今日は「ふん」と鼻を鳴らし、教卓へ戻っていく。

「じゃあついでに聞くが、夜木。教科書も閉じているようだが、今日やるこの文学の作者は答えられるか？」

周りの生徒が一斉にわたしを見つめる。後ろからはクスクスという笑い声も聞こえた。幸い、今日やる文学のタイトルは黒板にかかれていたため、答えることは可能だが。

「森鴎外です。」

わたしがそう答えた瞬間、教室が静まり返った。
──間違ってた？いや、『舞姫』は森鴎外の代表作。こんな初歩的な問題間違えるわけない。

そんなわたしの心の声に答えるように先生は続けて質問をした。
「森鴎外の職業はなんだ？」
「……医者です。それも、軍の医者です。」
わたしが答えると先生がたじろぐ。
──あぁなるほど、答えられなかったのか、Aは。