【ヒロアカ】やべぇ転生しちまった (ページ2)

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生きる目的ページ2

自分のいいところはどこですか、と問われたらすぐに「状況把握が早く、臨機応変にできること」と答えられる。そしてその長所は「いかなる状況でも楽しく捉えることが出来る」という長所に繋がる。

「さて、じゃあこの状況をどう楽しもうか」

そうはいいつつも、この世界について、そして自分について知らないことだらけである。まずは、自分のことから、知ることが重要だ。そう思った私はベットから立ち上がり、部屋を物色する。部屋は大体8畳程度で、部屋は青色系統で揃えられていた。小さめのテレビと白いタンス、ベットの横に勉強机と、シンプルな作りだったが、とても綺麗に整頓されていた。

「まぁ、自i殺するってなったら綺麗にするか。」

私は小さく呟くとわざとらしく机に広げられたノートに目をやった。書かれている内容は俗に言う、遺書というものだった。

『私はもう疲れてしまいました。ママの期待に答えることはできません。いい子でいられなくてすいません。ごめんなさい。ママを1人にしてしまってごめんなさい。』

とても綺麗な文字で、所々滲んでいるところを見る限り、泣きながら書いたのだろうと思う。私はゆっくりそのノートを閉じるとそこに名前がしっかり綺麗な文字で書いてあった。

「夜木、A。」

苗字が『ヨギ』珍しいと思ったが、『鉄哲』がいるこの世界線では珍しいことではないのかもしれない。

「A、ね。いい名前じゃん、本当に、死のうとしたんだな。」

10代の死因1位は自i殺である。様々な悩みに苛まれ、自分自身の気持ちでさえ整理がつかないのに将来のことを考えさせられ、大人たちから理想を突きつけられ、そんな中で自分のメンタルをコントロールできる10代の子供なんて少ないだろう。そんな状況なら、と命をたってしまう子供は少なくない。

「でもそんなのって、悲しいよな。」

自分の気持ちが整理出来ないからと、モヤモヤした感情のまま命をたってしまうのは、本当にもったいないとおもう。だからこそ、周りの大人は全力でサポートをしなければいけない。子供たちの未来を守らなければいけない。そんな気持ちで私は、心理学を勉強しねいた。だからこそ、この子の、Aちゃんの心が強く、私を動かした。

「私が嫌いな私の世界は、私がぶち壊してやるから、まだ死ぬなよ、私。」

これで目的がはっきりした。Aが帰ってきた時「生きよう」と思えるような、そんな環境に変化させること。それが私の目的だ。