命さえも惜しくない 10 ページ24
Aside。
.
車から家まで、ほんの僅かな距離を2人に囲まれて歩く。
「…SP？」
り「専属護衛ですから」
「頼もしいけどさあ…」
着替えも買って貰った上に
買い出しの荷物も、もう着れなくなった私の服すら持たせてくれない過保護っぷり。
流石にそこまでしなくても大丈夫だと思うんだけど…
でも、普段から優しい2人が普段以上に優しくしてくれるほど
心配をかけてしまったと思うと何も言えなくなる。
きっと2人だけじゃなくて、家で待ってくれているメンバーにも…
考えただけで枷が掛けられたように足が重くなる。
「…帰らなきゃダメ？」
て「ここまで来て帰らんとかある？」
…如何にも。
私たちは今エレベーターに乗り込んだところだ。
ガックリ項垂れる私を見て苦笑いする2人。
ストーカー事件で痛い目に遭ったにも関わらず
またこんなことになるなんて当然褒められたもんじゃない。
自分の学習能力の無さが後ろめたくて、
みんなの待つ家に帰るのは気が引ける。
り「何をそんなに気にしてるのか分かんないけど
誰もAのこと責めないし嫌わないよ？」
玄関前でウジウジする私を見て
困ったように眉を下げて笑うりょうくん。
帰りたくない！まだ遊ぶ！って公園で駄々を捏ねる子供を諭すお母さんみたい。
りょうくんの優しい言葉に少しホッとして、意を決して中に入る。
リビングに向かうと玄関の扉が開く音を聞きつけたであろうみんなが立ち上がっているところだった。
し「A！」
ゆ「大丈夫なの！？」
「あ、えっと……お騒がせしてごめんなさい」
タハハ、と笑って見せても、誰も笑ってくれなくてなんだかすごく淋しい。
虫「、Aちゃん…首……」
虫さんが険しい表情で呟いて、みんなが首の痕に気付くと重たかった空気がもっと重たくなった気がした。
「待って、違うの…怒らないで…」
いつも穏やかなみんなが
眉間にシワを寄せて拳に力を込めているのを見て
胸がギリギリ締め付けられるみたいに痛む。
泣きそうな私を見て、虫さんが慌て出す。
虫「Aちゃんに怒ってるんじゃないよ？
Aちゃんをこんな目に遭わせた奴らが許せないだけで……」
「違う…私が悪いの。」
首を横に振る私に怪訝な顔。
だって私が居なければ。
こんなことは起こらなくて、みんなを困らせることも無かった。
誰かに敵意を向ける必要だって無かったはずなの。
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編(プロフ) - tokitaさん» わー！何年もお付き合いありがとうございます（；＿；）�，虜△�ら読んで下さっている方に出会えるなんて感極まります…私も終わらせるの寂しいです〜😭（と言いつつ🐢更新なのがろくプラ）最後までどうぞよろしくお願いします🥲🤍 (2022年6月3日 9時) (
レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
編(プロフ) - rinさん» ひぇ〜！ほんとですか！何年もお付き合いありがとうございます（；＿；）まさか�，虜△�ら読んで下さっている方がいらっしゃるなんて…なんでとしみつオチじゃないのか我ながら疑問です！（）どうぞ最後まで見届けて頂けましたら幸いです🥲🤍 (2022年6月3日 8時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
tokita(プロフ) - 初期から読んでおります！なんか終わりそうな雰囲気がムンムンで寂しい気持ちになっております笑本当に素敵な作品をありがとうございます。 (2022年6月3日 7時) (レス) @page46 id: 4df3902f7c (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - 初期から読んでます！！だいすきな作品です☺️としくんとのハッピーエンドを期待してましたが残念😭まだまだ続き楽しみにしています😊 (2022年6月3日 4時) (レス) id: a391f53602 (このIDを非表示/違反報告)
編(プロフ) - しさん» 見つけて頂きありがとうございます！大したことは投稿しておりませんが、宜しくお願いします(*^^*)更新頑張ります！ (2022年3月16日 14時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2021年7月28日 2時
