東海昔ばなし 31 ページ28
虫眼鏡side。
.
暫く3人(主に親2人)で他愛もない話をして、
小学生の頃からの仲だという2人が思い出話に華を咲かせ始めると
いよいよ僕がここに居る意味が分からなくなってきた。
母「ちょっとお手洗い行ってくる」
＊「はーい」
嘘だろ。
適当な理由をつけて帰ろうかやと思っていたタイミングで初対面の人と2人きりになったぞ。
＊「なんで今日呼ばれたか聞いてる？」
「いや…妹から今日のこと聞いたんで時間と場所くらいしか…」
＊「ええ？
もー…りえこってば…
オバサンのこんな話 興味ないと思うけど、実は私ちょっとしんどい時期があってね?
貴方のお母さんに随分助けて貰ったのよ」
「母に」
＊「そう
私たち小学1年生から中学3年生までずっと同じクラスだったんだけど、」
「えっ」
＊「ふふっ
凄いでしょ？
流石に高校は1回もクラス被らなかったけどね〜」
「高校も同じだったんですか？」
＊「うん、そう！
家から1番近いから」
2人揃って同じ理由で同じ高校を選んで12年間ずっと一緒に過ごしてたってだけで
例え同じクラスじゃなかろうが充分ビックリだけどね…
＊「腐れ縁でね〜
だからもし自分達に子どもが出来て結婚でもしたらホントの腐れ縁やん！って話したことがあって。」
「………ん？」
＊「ん？」
ニコニコ。ニコニコ。
僕の母親の子どもは僕。
そりゃそうだ。
「えーっと…つまりどういう…」
母「あんた許嫁おるよ」
＊「あ、おかえりー」
「は？」
いつの間にか戻って来た母親がケロリと放った言葉はあまりに非現実的。
このご時世、極々一般家庭に生まれて来てそんなことある？
お見合いよりタチ悪くないか？
「…自分の相手ぐらい自分で決めます」
母「太紀！」
幼い頃に抱いた薬剤師という夢は認められず、
進学することにも反対された。
こんなことまで縛られるのは流石に勘弁して欲しい。
母親の制止も聞かずその場を立ち去ろうとした。
…のに。
A「遅くなってごめんなさい！」
「えっ……」
A「あれっ？
ざわくん帰っちゃうの？」
僕のよく知る女の子が息を切らして現れた。
どういうことだ？
いや、ここに居るってことはそういうことなんだろうけど。
全く理解が追いつかない。
Aちゃんは僕の母親とも親しげに話していて余計に頭がこんがらがる。
固まる僕を見てAちゃんはクスリと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1429人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サ(プロフ) - わざわざ返信ありがとうございます！かしこまりました！なごみさんの妄想すごく好きです(*_*) (2019年4月1日 0時) (
レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - サさん» お手数おかけ致しますが、本日�イ鮃洪靴靴泙靴燭里任修舛蕕旅気┝爾�らご確認頂けたらと思います！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
サ(プロフ) - パスワードが知りたいです！！！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - ひつじさん» すみません！まだ移行先の準備が整っておらず非公開にしております（ ; ; ） (2019年3月23日 22時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 早く続きを読みたいですけど、最後の方に小説の続きへがないんです！調べてもでてこない( ；∀；) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1dbee5b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：編
| 作成日時：2019年2月7日 23時
