東海昔ばなし 29 ページ21
Aside。
.
ざわくんは前に、ご両親とあんまり上手くいってないって話してくれたことがあった。
きっとお母さんと話すのは凄く緊張するはずだ。
ざわくんの纏う空気からも、強張った表情からも、それは読み取れた。
＊「…そんなみっともないことやめりん」
虫「っ、」
＊「そんなんせんでも1人ぐらい診るげ」
虫「！
…ありがとうございます」
張り詰めていた空気が、フッと和らいだ気がした。
.
＊「それで、今日はどうしたん」
診察室に院長先生と2人。
なんだかさっきまでとは違って先生の雰囲気が柔らかくなった気がする。
＊「あの子があんなに必死になるってことはタダ事じゃないね？」
「はい…」
実は、と襲われたことと避妊してもらえなかったこと、ピルは飲んでいないことを伝える。
先生はすぐにアフターピルを処方してくれて
行為を思い出して泣いてしまっても
呆れるわけでもなく、私に寄り添うように背中を擦ってくれた。
その手の温かさはざわくんとよく似ていると思った。
＊「そうだ、貴方名前は？」
「柴田Aです」
＊「え……？」
「？」
＊「Aちゃん……？」
先生の手が頬に触れた。
確かめるみたいにジッと、潤む瞳に私を映した。
＊「私 貴方のお母さんと学生時代からの付き合いで…」
それを聞いてピンと来た。
「りえこさん…？」
心当たりのある名前を口にすると
先生は一瞬驚いたように目を丸くした後、
花が綻ぶようにふわっと笑う。
りえこ「あの子 私の話なんかしとらんと思っとったげ…」
.
虫眼鏡side。
.
診察室の扉が空いて中からAちゃんが出て来た。
「Aちゃん！」
僕の首に手が回って、抱き着かれるまでは一瞬のことだった。
A「ざわくんありがとう……」
「いーよ」
A「ふふ またいいよって言ってる…」
.
A「12時間以内に薬飲めば殆どの場合は妊娠防げるんだって
私1人じゃ産婦人科なんて来れなかったと思う。
助けてくれてありがとう」
僕が助ける、なんてあまりにも無責任な言葉だったかもしれない
診察を待ってる間ずっとそう考えてた。
でも僕はちゃんとAちゃんを救えたんだ。
「あの人に口止めしんと…」
A「あっ それなら大丈夫！」
「え？なんで？」
A「んー…秘密！」
そう言うとAちゃんはいたずらっ子のように笑った。
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サ(プロフ) - わざわざ返信ありがとうございます！かしこまりました！なごみさんの妄想すごく好きです(*_*) (2019年4月1日 0時) (
レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - サさん» お手数おかけ致しますが、本日�イ鮃洪靴靴泙靴燭里任修舛蕕旅気┝爾�らご確認頂けたらと思います！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
サ(プロフ) - パスワードが知りたいです！！！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - ひつじさん» すみません！まだ移行先の準備が整っておらず非公開にしております（ ; ; ） (2019年3月23日 22時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 早く続きを読みたいですけど、最後の方に小説の続きへがないんです！調べてもでてこない( ；∀；) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1dbee5b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2019年2月7日 23時
