夕暮れノスタルジア 2 ページ15
Aside。
.
ざわくんが寝ていると気付いて、それに釣られるように意識を手放した。
そして実は私も、彼と同じように昔の夢を見た。
でもそれはざわくんの夢みたいに懐かしいねって笑い合えるようなものではなくて。
ーーーー…『力抜けよ…ッ…！』
『いやぁっ…！！』
もう何年も経っているのに頭にこびり付いて消えない忌まわしい過去の記憶。
ただの悪夢なら良かったのに。
作り物なら、笑えたのに。
汗ビッショリで目覚めた私は笑うどころか泣いていた。
一体いつまで囚われ続けるんだろう。
涙を拭って、深く、息を吐いて。
洗面所を借りて冷たい水で顔を洗うと少しスッキリして気持ちも落ち着いた。
申し訳ないなと思いながらも、傍らに掛かっていたタオルまでお借りした。
フワフワのタオルからは仄かにざわくんの香りがしてホッとする。
優しくて、頼りになるざわくんが私の心の安定剤なのかもしれない。
でも、いつまでも頼るわけにはいかない。
ソファーで眠るざわくんのサラサラの髪に手を伸ばす。
秘密を背負わせてごめんね。
でももういいよ。
みんなを傷つけてまで自分の身を守ろうとするなんてかっこ悪いじゃんね？
君たちの側に居させて貰ってるんだもん。
かっこいい私でいたい。
.
「ざわくん、私話すよ」
嫌われたとしても、
腫れ物に触るみたいにされたとしても、
これ以上ざわくんの優しさに甘え続けて気を使わせるよりはずっとマシだと思った。
虫「…何年経ってもAちゃんは変わんないね」
「どういうこと？」
虫「悠くんの言ってたとおりの子だってこと」
あれ。どっかで聞いたような台詞だぞ。
「はる、なんて言ってた？」
虫「ちょっとドジで、
でもいつも一生懸命で真っ直ぐで…
誰よりもかっこいい女の子」
「…シスコンじゃん」
バカはる。
かっこいい私でいたいんだから、泣かせないでよ。
虫「帰ろっか
僕がなんの連絡もしないで寝ちゃったからアイツらめちゃくちゃ心配してる」
「ふふ」
虫「としみつなんて女の子に手あげちゃった罪悪感に押しつぶされてペチャンコになってるかもよ」
「あれは私が煽ったからだよ」
虫「そうだとしてもアイツは自分を責めるよきっと」
ほら、早く帰ろって微笑むざわくん。
いっぱい迷惑かけてごめんね。
重たいもの、一緒に背負ってくれてありがとう。
私は小さな背中にそっと感謝を寄せた。
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サ(プロフ) - わざわざ返信ありがとうございます！かしこまりました！なごみさんの妄想すごく好きです(*_*) (2019年4月1日 0時) (
レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - サさん» お手数おかけ致しますが、本日�イ鮃洪靴靴泙靴燭里任修舛蕕旅気┝爾�らご確認頂けたらと思います！ (2019年4月1日 0時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
サ(プロフ) - パスワードが知りたいです！！！ (2019年3月31日 20時) (レス) id: bb7639fd94 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - ひつじさん» すみません！まだ移行先の準備が整っておらず非公開にしております（ ; ; ） (2019年3月23日 22時) (レス) id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 早く続きを読みたいですけど、最後の方に小説の続きへがないんです！調べてもでてこない( ；∀；) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1dbee5b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2019年2月7日 23時
