東海昔ばなし 9 ページ42
としみつside。
.
閉め忘れられた窓から入る風が細くてサラサラの髪を揺らしてる。
組んだ腕を枕代わりにしながらスースーと控えめな寝息を立てる女子が、
てつやの席に居た。
白い肌に。
伏せられた長い睫毛に。
ほんのり香る甘いシャンプーの匂いに。
心臓がドクンと脈打って、バクバクと速まる鼓動は病気かやと思うほどだ。
動けずに居ると強い風が吹いて
カーテンがはためく。
それと同時にその女の子は
ん…と声を漏らすとゆっくりと目を開けて、
パチパチと数回瞬きをした。
まだちょっと寝ぼけてるみたいで
体を起こして周りをキョロキョロ見渡すと、
色素の薄い瞳に俺を映す。
A「っ…！」
ガタガタッと大きな音をたてて勢い良く立ち上がったその子が
顔をブワッと真っ赤にするから
釣られて俺まで恥ずかしくなる。
見たらいかんもん見ちゃったみたいで。
てつやとどういう関係かは分からんけど
このちっこいのがなんとなく俺を良く思ってないことは雰囲気で分かる。
めっちゃ睨んできやがる。
なんでだ。
つーかまずなんでてつやの席におる？
…好きなのか？
A「一緒に帰る約束したのに
着替え終わって部室覗いたら
友達と楽しそうにしてたから待ってただけで、
好きとかじゃないから」
勘違いしないでね、と
まるで俺の考えてることが筒抜けだったかのようにキッパリ告げられた。
「…俺アンタになんかした？」
A「別に何も。」
その割にはやたらツンケンしてんだよなー態度が。
A「何か用事があって戻って来たんじゃないの？」
そうだ。
俺忘れもん取りに来たんじゃん。
A「早く済ませれば」
「…言われなくても済ませますけど」
言葉の節々が刺々しい。
なんでなんもしとらんのに嫌われんといかんわけ？
さっきの一瞬のときめきを返せ！
「…感じ悪」
A「聞こえてるんだけど」
教室に漂う空気ははっきり言って最悪。
その時だった。
り「Aいるー？」
A「りょうくん」
教室に顔を覗かせた長身男。
見覚えしかない。
り「あれっ、としみつじゃん」
中学時代の同級生だ。
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アリス - なごみさん» はい､こちらこそよろしくお願いします (2018年11月4日 11時) (
レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - アリスさん» アリスさん初めまして。わあホントですか( ; ; )ありがとうございます…これからもどうぞ宜しくお願い致します！ (2018年11月3日 9時) (レス) id: 6e4205358e (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なごみさん、わたしいつも見ていますこの作品も大好き (2018年11月3日 6時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
なごみ(プロフ) - milkmilkmilk723さん» milkmilkmilk723さん初めまして！お立ち寄り頂きありがとうございますm(_ _)m貴重なご意見までありがとうございます。候補として入れさせて頂きます！ (2018年10月31日 9時) (レス) id: 6e4205358e (このIDを非表示/違反報告)
milkmilkmilk723(プロフ) - いつも楽しませて頂いておりますー！全員分の落ちを1話ずつとかでもいいのでこれはほしいです！！！！検討くださーい！ (2018年10月31日 9時) (レス) id: c4d2b62b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編
| 作成日時：2018年10月27日 1時
