合流 ページ1
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私たちは闇に包まれた京都を進んだ。
「……リクオ、鯉伴」
「なんだ？」
「どうかしたか、おふくろ」
百鬼は段々と増えてゆく。
今や百鬼夜行と言っても申し分ないほどリクオの背には多くの妖怪が連なっている。
「私はここで離脱する」
「？ジジイ来てねぇけど？」
「ああ。だがさっきから早く来いと言わんばかりに私が気づく程度の距離でちょこまかとやかましいのでな。仕留めてくる」
「「いやいやいや、味方」」
さすが親子と言うべきか。
2人揃って同じような呆れ顔で片手を顔の前でパタパタさせる。
「リクオ」
リクオの前に立ち、その頬に手を添えた。
本当、憎たらしいくらいにぬらりひょんに似ている。
あやつの遺伝子、いささか強すぎるのではないか？
「死ぬでないぞ、リクオ」
「…わかってる。怪我すんなって言われんならさすがに無理だが、死ぬつもりは毛頭ねぇよ」
「怪我ならば私と鯉伴がいくらでも治してやろう。
だから、思う存分、暴れるが良い」
尻拭いは、祖父母と父に任せよ。と言ってやれば近くの鯉伴が俺もか、と言わんばかりの顔をした。
何を免れようとしておるのだあやつは。
「秀元」
「ん〜？なんや？」
「転校生たちを死なせるでないぞ」
「分かっとるよ。そもそも、羽衣狐との戦いで破軍が重要なんは、君もよぉく知っとるやろ？」
語尾にハートでも付いていそうな声色に、思わず相変わらずだと小さなため息が出た。
「……チッ…！
さっきから鬱陶しいのだ彼奴は！！！！」
その言葉を最後にAはその場を後にした。
「………親父、迎えに来るならちゃんとくりゃいいのによ……」
「ジジイAちゃんにすげぇキレられてるじゃねーか」
「まぁ、親父がおふくろを怒らすのはいつもの事だ」
「……」
▽▲▽▲▽
「ぬらりひょん！貴様さっきからちょこまかとやかまし…………どうした？その怪我」
「やっと来よったのう…
お前のことじゃ、だいぶ前から気づいておったろうに」
ぬらりひょんの元にたどり着けば、そこにいたのは血濡れのぬらりひょんと息の切れた鴉天狗だった。
私はすぐさまぬらりひょんに駆け寄りそう訪ねてみれば、コイツ、と言わんばかりに笑う。
「一体何があったのだ」
ぬらりひょんの体に手をかざし、治癒の力で怪我を癒す。
ポゥと灯る淡い光にぬらりひょんは包まれた。
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ツバキ(プロフ) - 過去編も原作編もめちゃくちゃ面白いです！！一気見しました！！更新頑張ってください！！楽しみにしてます！！ (3月10日 6時) (
レス) @page8 id: b2e58f839d (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - すごく面白いです！更新待ってます！ (11月16日 17時) (レス) id: e833dbf582 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - 更新待ってます！ (9月18日 0時) (レス) id: c5f13d75c6 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 続きは更新されますか？原作の最後まで行って欲しい (9月8日 3時) (レス) id: e815e183a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2022年10月29日 13時) (レス) @page8 id: ab891109e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2021年7月10日 20時
