怪しい人は芸能人 ページ31
まさか…この怪しい人…
私はその人をよく見る…
あれ？
丸っこい背中、少し茶色い髪、何だかふわっとしたオーラを感じるこの怪しい人はやっぱり…
「智…？」
？「うん？」
私の声に反応して怪しい人が顔を上げた
怪しい人の正体はやっぱり彼だった
「智、ひょっとして…寝てた？」
智「えっ？
俺、寝てた？」
「へっ？
多分、寝てたよ。
だって私が貴方に声かけるまで何の反応も無かったし電話にも気付いてなかったし。」
智「じゃあ寝てたな笑
Aお帰り！！」
そう言って彼は私を抱きしめた
「ちょちょっと離れて！！
誰かに撮られたらどうすんの！！」
私は抱きしめ返すどころか突き放す
彼に芸能人という自覚はないのか？
でも、こういう芸能人ぶらないとこが好きだけど…
好きだけど…
天下のARSのリーダーなんだから少しは芸能人という自覚を持って欲しいな…なんて…
取り敢えず私は辺りを見回し、何も異常がないのを確認すると鍵を開けて智と一緒に部屋に入る
部屋に2人入った瞬間、鍵の閉まる音が聞こえた
閉まる音が聞こえて私の体が彼の中に収まるのはあっという間だった
抱きしめられるとそのまま唇が重なる
そのキスは激しさを増し、持っていたスーパーの袋を床に落とした
ドンッ…！！！
私と彼はその音で夢から覚めた様に一瞬、体を離した
「あっ…。
大事な食材が！！」
智「ごめん…。
我慢出来なかった…。」
「謝んないで大丈夫だよ。
私もね…智とは久し振りだから凄い智不足なの。
だからむしろ嬉しかった。
取り敢えず買ってきたの冷蔵庫にしまってくるね。
智はどっかその辺に座ってて。」
智「了かーい！！
A…。
俺、Aが彼女で本当に良かった…。
俺…Aの事、大好きだー！！」
なんて、また私に抱きついてきて髪の毛をぐしゃぐしゃにする
「もう髪の毛ぐしゃぐしゃになっちゃうから！！
私も同じ気持ちだよ。
智が彼氏で良かった。」
智「そんな事、言われたら照れんやん///
じゃあ俺、大人しくソファーに座ってまーす。」
「ふふふ。
そんな智も好きだよ。
後、いちいち報告大丈夫だからね。」
そう言って私は冷蔵庫に食材をしまいに行く
一方、彼はソファーで優雅にくつろいでいる
冷蔵庫に食材をしまうついでに麦茶を彼に持っていく
「はい、麦茶。」
智「おっ…麦茶？
ありがとう。」
「うん。
いえいえ。
でも何でこんなに早いの？
仕事、夕方までかかんじゃなかったの？」
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作者名：和也☆章大☆忠義Love | 作成日時：2017年10月11日 23時
