初恋は特別 ページ29
「うん。
初恋は特別なんだよ！！
だって、その人が『恋』を教えてくれるんだもん。
上手くって？
普通に仲良いって事？
恋の予感は？
桜花ならきっと良いお嫁さんになるよー！！」
和「ふぅーん。
初恋の感じ方は人それぞれなんで良いですけど。
桜花さんとは普通に仲良いだけです。
それ以上はありません。
それにあの子、まっさんじゃないの？」
「あっ…そっか…。
あの子、潤君だった…。
でも仲良くて安心した。
あっ！！
仲良いからって手出さないでよ！！
私の大事な大事な妹なんだから！！」
和「他のメンバーが好きな子に手出したりしませんよ。
確かに貴方に似てピュアですよね桜花さん。
可愛さは天と地ほど違いますけど。」
「なら良いけど…
…って、最後の一言要らないでしょ！？
智に言いつけよ！！
何されても知らないからね！！」
和「あれ？
俺、何か言いました？
でも…言いたいならご自由にどうぞ。」
「何でそんな余裕なの？
もうニノなんか知らない！！
ニノなんか嫌い！！
差し入れも食べないで！！
じゃあ！！」
私は頭にきて、彼に渡した差し入れを持って帰ろうとしたその時…
？「あっお姉ちゃん！！
それ差し入れ？」
「桜花…。
うっうん…。」
桜「お姉ちゃんありがとう。
二宮さん、一緒に食べましょ！！」
彼女はニコニコして私が持って来た箱を開ける
中には様々な味の餡が入った饅頭
彼女は餡の味を見て饅頭を選ぶと、それを彼に手渡した
彼はそれを受け取るけど食べる事もなくゲームをやり出した
あっ…そっか…
彼女は私とニノが喧嘩した事、知らないんだ…
彼が何も話そうとしないなら何も話す必要はないか…
私は彼女に
「撮影頑張って！！
でも体には気を付けてね！！
無理しちゃ駄目だよ。」
そう言って周りの人にも挨拶をして現場を後にした
暫くして私のスマホが鳴る
アプリの電話でディスプレイには「ニノ」の画面
私は緑のボタンをタップしようかどうか悩んだがタップする事にした
タップすると彼の声が一番に聞こえた
和「もしもし。
まだ…あの事、気にしてるんですか？
もし、そうなら何かごめん…。」
最後の方は彼には珍しく弱気な声だった…
そんな彼の真意を探るべく少し引っ掛けてみる事にした
何せ彼は数多くの監督や演出家から高い演技力を持つ人として評価されている人間
嘘を付いている可能性がある
「あの…ニノ…。
私こそごめんなさい。
今度、何か奢るから…。」
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作者名：和也☆章大☆忠義Love | 作成日時：2017年10月11日 23時
