裏切りの代償Ⅱ (ページ22)

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似た者同士ページ22

潤「別に引かないし話したくない事なら俺は聞かないけど…。」

「でも話しとく。
智君にはいずれ話さないといけない話だから今でも構わないし別に抵抗もない。」

潤「なら、それはそれで聞くけど…。
本当に今で大丈夫なの？」

「はい。
話したい事って言うのは…。
実は私達、両親が違うんです。
私達自身は昔から本当の姉妹の様に養護施設で育ってきました。
ですが、私が中学生を卒業する間際に妹を引き取ると名乗ってくれた方が居たんです。
でも妹は私と一緒が良いと頑なに拒否して…。
困った私は妹を引き離すべく冷たい態度を取る事にしました。
それから妹はその家に引き取られ、私は高校を出るまで施設で暮らしていました。
連絡は彼女が施設を出てからは全く取り合っていない上に会う事もありませんでした。
それから5年後、私がARSのライブグッズを買いに行ったある日、面影のある人が居て…。
その人に声をかけたらこの子だったって訳。
で、積もり積もった話をして連絡先を交換した後はよく連絡を取り合ったり会う様になりました。
因みに彼女は劇団で舞台をしていたところをスカウトされて今の事務所に入ってオーディション沢山受けて今に至ったって訳です。
そして私は大学出てから今の会社に入って、こうしてARS様に尽くしてる訳ですよー。」

潤「そんな事があったとは…。
やっぱり桜花ちゃんは俺のファンなんだな。
何か怪しいとは思ってたけど。」

「はい。
でも…やっやっぱり分かる？」

潤「分かりやす過ぎ。
だって俺と全然目合わないし合ったら顔真っ赤にして目逸らすし…。」

「だってさ桜花。」

桜「えっ？
はっはい！！
あっあの…昔からファンです！！
いっいつも元気をありがとう御座います！！
でっでも今日は敵として精一杯頑張るので宜しくお願いします。」

と、彼女は頑張って潤君に手を差し出すと彼は優しく彼女の手を握った

潤「ははは笑
敵として精一杯って…。
お姉さんに似て面白い子だな笑
そう言われるとすげぇー頑張れる。
こちらこそいつもありがとう。
今日は宜しくな。」

桜「はっはいっ！！
えっ？あっ？
私が面白い…ですか？
私こそ握手までありがとう御座います！！
はい！！
皆さんには負けませんから！！」

潤「ははは笑
本当に面白いし元気な子だなーって思うよ。
でも俺達だって負けねぇーからな！！」

桜「はっはい！！
私達も全力で挑みますから！！
今日はお邪魔しました！！
お姉ちゃん…私、打ち合わせあるからまたね！！」