裏切りの代償Ⅱ (ページ12)

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初めての夜ページ12

息がそろそろ限界を迎え、唇が離れると互いの息遣いが荒い事がはっきりと分かる

息を整えて、もう一度口付けをしようとする前に見えた彼の雄の顔が私の感情をかき乱す

そして彼は低い声で私の耳元で甘く囁いた

智「今日だけは智って呼ばせてやるから。
俺で一杯にしてニノからAを奪うから。」

やっぱり智君はニノの事…

…なんて、一瞬浮かんだけど、そんな事も考えさせなくするかの様に、ものの数秒で糸も簡単に彼に唇を貪られて押し倒される

それからは全てが初めての私はもうただ必死に彼に着いていくしかなかった

彼の独占欲と私への愛がひしひし伝わってくる

どちらかと言えば激しいのに愛されてるのが伝わってくるから辛さよりも快楽が勝っている

でもラストスパートをかける前に彼の動きが止まった

智「あっ…そう言えばAん家ってさベッドあったっけ？」

「無い…。
だから布団敷かなきゃ…。」

智「布団って何処にあんの？
俺、敷いてくるよ。」

「ありがとう。
右端に折り畳んであるやつが布団だから。」

そう言うと彼は布団だけ持って来て、すぐ近くの空いたスペースにその布団を敷いた

慣れなくて疲れた私は彼が敷いた布団の上に座り込むと彼がそのまま私の上に覆い被さってきた

今、私の視界には天井と彼の雄の顔が見える

智「続き…シよっか？」

この先はただ彼に着いていくだけだった

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＿＿＿翌朝

私はふと起きた

時間はまだ朝6時

でも寒い時期だけあってカーテン越しからでも外が暗いのが分かる

横には私の初めてを全てくれた綺麗な寝顔をした彼が可愛い寝息を立てながらすやすやと寝ていた

「ヤバい…凄く可愛い…///
スマホ…スマホ…。」

流石に生まれたままは寒いから周りに散らかった自分の服に着替えると、近くのテーブルに置きっぱなしになっているスマホを手に取り、彼の綺麗な寝顔をスマホのアルバムに収めた

「よし！！撮れた！！
…ってか、こんなにバタバタしてても智君、全然起きない。
何処までギャップ萌えさせんの…。
まぁ…取り敢えず二度寝しよー。」

そのまま布団に潜り込んで彼にピタッとくっついた

彼も何も着ていないから寒いだろうし…

そして、また夢の中に入っていった

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？1「Aー！！Aー！！」

誰かの声がする

この声は…智君？

私は1人、白しか色がない世界に居る

1人の筈なのに何で貴方の声が？

貴方は何処に居るの？