裏切りの代償Ⅱ

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私の家に国民的アイドルページ1

車はあっという間に私の家に着いた

彼は私とマネージャーさんに背負われながら私の家へと雪崩れこむと、一直線に私の家の冷たい床の上に倒れた

智「ふぁー。
ここがAん家かー。
はぁー夢みたいだー。」

「なーに寝ぼけた事、言ってんですか！！
取り敢えず布団はもう敷いてあるので、そこまで歩いて下さい。」

智「えぇー。
俺、ここで良いー。」

「馬鹿言わないで下さい！！
風邪引いたらどうするんですか？
私が怒られるんですよ！！」

智「わーかったよー。」

そうして彼は酔って気だるそうな感じで私の後ろについてくる

すると…

「キャー！！
智君の変態！！馬鹿！！」

彼が私の腰の下を撫でてきた

智「別に彼氏と彼女なんだから良いじゃーん！！」

「そういう問題じゃない！！
もう知らない！！
布団はあそこの部屋にあるから！！
後、私は布団の近くのソファーに寝るけど近付いて来ないでね！！
じゃあ！！」

私が彼を突き放すと彼は急ぎ足で私の跡をつけてくる

智「ごめーんってばー。
可愛い形してたからつい手が…。
ってか…Aって…まだ無いの？」

「はぁー。
智君ならもう何でも良くなったわ！！
キス以上は駄目だけどそれ以外なら許す。
まぁ…私はずっとニノだったから…。
だから智君が初めて。」

智「えぇー。
でも、いつかはキス以上の事も…。
本当、Aはニノの事ずっと想ってたんだな。
もしさ…またニノに帰りそうだったら言ってよ。
片想いのまま付き合うのは互いに辛いと思うから…。」

「智君…。
うん。
初恋も好きになった人もずっとニノだけ。
デビューから好きなの。
ありがとう。
私、ニノ以上に智君の事…好きになるから。
今は智君が一番だから。」

智「そっか。
俺こそありがとう。
俺もAが一番だよ。」

そう言うと2人の唇が重なった

私は急な事に頭が回らなかった

「もう不意打ちは反則///
私、先に部屋に行ってるから！！」

私は酔っ払ったおじさんを突き放して自分の部屋へ入っていくと勢い良くドアを閉めた

それを追って彼はドアを開けて甘い声を出して私を優しく一喝してきた

智「ちょっとー。
俺がまだ部屋に入ってないんだから閉めないでよー。
智君、拗ねちゃうぞー♡」

…なんて、私に追いつくといきなり後ろから私を抱きしめてきた

やっぱり飲み過ぎてるのかアルコールの匂いがプンプンする

でも、ふにゃふにゃした彼の可愛い笑顔を見てると何でも許したくなる