悲しい苦情 ページ24
番組の収録が始まり、
ゲストのチームとひとつゲームをした時、
Aが俺らの輪の中から抜けるのを見計らって、掛けられた言葉。
『Aさんって本当に笑わないんですね、無表情で可笑しいです(笑)。』
ゲストのチームの中の一人が俺らに掛けた言葉。
俺らは顔を見合わせ、『すみません』と謝った。
セット転換の関係で一旦楽屋に戻った俺たち。
壁に寄りかかりため息を付いているAに、
近づきグイッと腕を引き、上体を起こした。
そして俺は絶対に言ってはいけない事を言ってしまう。
和「おまえさぁ、もっと楽しそうにしろよ。」
楽屋が一瞬にして静かになる。
A「は？」
バカにしたような鼻に掛けたような笑い声に近い声。
和「だから、もっと笑えっつてんの、」
この時の俺はAをバカにした奴が許せなくって…
潤「おい、ニノ、」
止めようとする松潤の声も聞かなかった。
A「楽しくもないのに？」
そりゃ、俺らと居るのが楽しくないかもしれないけどさ…
Aをバカにされたんだぞ？
和「だから無理しても笑えっつってんだよ、」
無理してでも…無理してでも笑ってくれよ…
潤「やめろって、」
俺の肩をグイッと引っ張った松潤をAは睨み、
A「無理に笑って、後でイヤな思いするのは私なの。」
そう冷静に俺にそう言った。
A「助けてもくれない貴女たちにそんなこと関係ないだろうけど、
私にとっては大きなことなの、」
助けて…くれない。
その言葉が俺の胸に重く響いて…
A「楽しくもないのに無理に笑えなんて馬鹿みたいなこと要求しないで、」
そう言ったAは楽屋から出て行った。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 941人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢乃
| 作成日時：2011年1月10日 11時
