STORM* 6人目~Top star's story~ (ページ13)

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向き合えない(智side) ページ13

ある日オイラたちと混ざってダンスのレッスン受けてた女の子。

物凄く...綺麗な...大人っぽい子だった。

綺麗に整った顔は誰もが見とれて、

そんなAと一緒のグループで仕事ができるって

分かった時、本当にオイラ、嵐辞めようなんて考えなかったんだよ！？

歌もうまくてダンスもピカイチで...

どれを取ってもかなわないAに恋をしてしまったのは

オイラ達のミスかな...？

ハワイで嵐としてデビュー会見をした時、

最後に出てきたAの姿を見て

目の前に居る報道陣たちは目を見張ってた。

ジャニーズに女の子！？ってね。

何万人もの応募者の中から選ばれた一人の女の子。

本当に綺麗で...きっと...沢山の人たちが

Aのこと応援するんだって思ってた。

でも、オイラ達のファンが増えてくる一方で

Aのファンは数えられるくらいに減ってしまっていた。

ファンレターの数もライブでの団扇の数も

オイラ達のものとは比べ物にならないくらい

本当に少なくって...

そんな日が続くうちにAは笑わなくなった。

オイラ...Aの笑顔...大好きなのに...

ライブのあと泣くAの姿。

どうにかしたいと思っても...恋に不器用なオイラ達は

Aを慰めたいと思っても言葉が出てこない。

そんなオイラ達...Aは軽蔑してるよね。

でも...好きなんだ。

こんなに綺麗で...可愛くて...何事にも一生懸命な

Aが世間の皆から嫌われるって...

そんなこと...いまだにオイラ達は向き合えていない。

近くでAを見れば...

きっと皆...好きになると思うんだけどなぁ...

でも...そんなAが...

嵐じゃなくなっちゃうなんて...

オイラ達と離れ離れになっちゃうなんて...

Aと一緒に踊ることができなくなるなんて...

そんなこと...考えもしなかった...

ずっと...

Aと一緒に居れるって...

どこか安心していて...Aを助けてやれなかった

オイラ達に...罰が当たるなんてこと...

考えもしなかった。

ううん。

考えなかったんだ。

Aが...我慢強いと...思いこんでいたから...