【WT】イケメンよりもかわいい女の子が欲しいんだが！？【学パロ】

4話目 ページ5

きんときside


俺には最近ちょっとした日課になっている事がある。
それは、俺の隣の席に座っているAさんを起こすことだ。
俺よりも少し早く学校にくる彼女は、教室に来たらHRが始まるまでと、授業の間の休み時間はほぼ寝ている。
大抵は始業の2、3分前位に起きるのだが、たまに起きない時がある。
最初、なんとなく起こさないのも気が引けて、軽く肩を叩いて起こしたら、

「…ありがとう」

と、寝ぼけながらもお礼を言ってくれた。
その後も何回か同じことを繰り返すうちに、いつしかそれが日課になっていった。
…決して少し微笑みながらお礼を言う彼女が可愛いから、とかではない。

しばらく日が経ったあと、なんとなくいつも寝ている理由を聞いてみたら、

「夜遅くまでゲームしてるから」

…らしい。
まるで俺らみたいだな。
俺も、5人の仲間と一緒によく夜遅くまでゲームしてるから気持ちは分かる。
…まぁ、その割にAさんは授業中はしっかりと起きてるから凄い。
Nakameも彼女を見習って欲しい。
あいつ授業の最初はちゃんと起きてるのに、最後の方は大体寝てるからな……
まぁ、最初から寝てるBroooockよりましか…

そんなことを考える内に今日の授業も全て終わり、放課後になった。
今日から体験部活が始まるということもあり、クラスメイト達はいつもよりも早く身支度を整え、教室を出ていく。
俺は、この後今日発売されたゲームを6人でやろうと皆で計画していたので、体験部活へは明日から参加することにしていた。

nk「きんときー？スマイルー？準備終わった？」

kn「俺は終わったよ」

sm「俺も終わった」

nk「よし！じゃああいつらと合流して早く帰ろ！俺今日ずっとあのゲームやるの楽しみにしてたんだよね〜！」

kn「Nakamu、またやらかすなよ？」

nk「もうさすがにやらかさないよ！俺だって日々成長してんだからな！！」

sm「いや、Nakamuは絶対やらかすだろ」

nk「お前はそもそも何もしないだろ！」

何気ない会話をしながら残りの3人との待ち合わせ場所に向かう。
俺達3人が1-Aで、後の3人、Broooock、シャークん、きりやんは隣のクラスの1-Bだ。
教室のある場所は隣同士なのだが、3人は教科担当の先生へ課題を提出しに行くために先に教室を出ていたため、昇降口の近くに集合することにしたのだ。

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