【WT】イケメンよりもかわいい女の子が欲しいんだが！？【学パロ】

11話目 ページ12

Aside


私達は保健室を出たあと教室へ急いで向かった。
……全力疾走で。
普段まともに体を動かしていないため教室に着く頃には息も絶え絶えですっかりへばってしまった。

kn「Aさん、大丈夫？w」

「な、なんとか………」

br「Aちゃん運動苦手なんだ〜。シャークんみたいw」

シャークん、という人は知らないが恐らく彼の友達なのだろう。
きんとき君は同じように全力疾走していたにも関わらず顔には汗ひとつなく、相変わらず爽やかな顔をしていた。Broooock君もきんとき君程ではないが、まだ余裕のありそうな顔をしていた。

なんとかHRには間に合い、名残惜しそうな顔をするBroooock君と別れ自分の教室へ入り、自分の体力のなさを呪いながら自分の席へ座る。

ふと黒板の方を見ると、黒板には担任の先生は急遽出張が入ったためHRに出られず、出欠などの確認は1限目にその授業の教担の先生が行う、という連絡が書いてあった。どうりで後1分ほどでHRの時間だと言うのに担任の先生はおらず、クラスメイトは先生が居ないことをいい事に友達と話したりと思い思いのことをしていた。

…え、これ全力疾走しなくてもよかったじゃん…
せっかく頑張って走ってきたのに…

頑張って走ったのが無駄になってしまい少しショックだったが、間に合わないよりマシだと思い直し、空いた時間何をしようかと考えていると、おもむろにNakamu君とスマイル君が私の席の方へ歩いてきた。

「Nakamu君にスマイル君……どうしたの？」

nk「Aさん、その……昨日は驚かせちゃってごめんなさい！」

sm「…………ごめん。」

そう言って2人は申し訳なさそうに頭を下げた。
昨日のことを気にしてわざわざ謝ってくれたことも嬉しかったが、さっきのきんとき君とBroooock君といい、Nakamu君とスマイル君も行動が完璧にシンクロしていて、思わずｸｽｯと笑ってしまった。

「…もう気にしてないから、大丈夫だよ。」

というと、よかった〜…と顔をふにゃふにゃさせて安心した顔になるNakamu君。スマイル君もNakamu君ほど大きく表情は変わらないが、さきほどより少し表情が緩んでいるきがする。
…なんか、2人とも小動物みたいでかわいい…かも。
チラッと隣にいるきんとき君の方をみると、彼もまたほっとしたようにこちらを見ながらにこにこと笑っていた。

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