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「いっちー、いっちー」
「はい?」
「お腹空いた」
「コンビニ寄りますか?」
「時間あるなら!」
「なら一旦休憩しましょうか、まだ目的地までかかりますし」
「nice!いちじ!」
「伊知地です」
「いちじ!」
「い・じ・ちです……はぁ……」
見慣れた校舎で余韻に浸る時間は少なく、すぐにお仕事だと言われて車に乗せられた。
え?1人?とやっさん曰く夜蛾さんに聞くと「もう1人は後で向かわせる」との事で私だけ1人放り出された。
ななみんとははぐれるし、初めましてのいちじこと伊知地さんと軽く挨拶をして目的地に向かう。
うーん?これはどう見ても学生でも出来るお仕事なのに。
「このお仕事私要るのかなぁ……?」
「何、もう不満垂らしてんの」
「わ!!悟!」
「早く買うもん決めて、遅い、イライラする」
「えええん!!肉まんとピザまん、あ、ケースの中の全部で」
姉さんが買った食べ物の中に自分の飲む予定だった水を会計に足すも「悟は食べ物要らない?」と顔を向けられたが無視した。
何ヤダもう好き。
僕は要らないから姉さん沢山食べて。
2人で車に向かうと「え!?あれ!?何で!?」とあわあわしだす伊知地に「良いから車出して」と指示すると「はい!!」と車に乗り込んだ。
姉さんは不思議に思いながらも僕と伊知地を交互に見ては「肉まん美味しい」なんて言うからもうここでさらって仕事とかサボろうかと思った。
「悟ピザまん好きだよね、半分こする?食べる?」
「話しかけないで」
「ぅ、うう……おいしい……」
「……っう……」
好き。
あああああ、仕事抜けようかな……。
もう何か、辛い。
窓の外を見てる風に見せかけて僕はじっっっと窓に映る姉さんを眺める。
口いっぱいに中華まんを詰め込んでは頬が揺れる。
時折チラチラとこちらを見る姉さんと何度も目が合ったけど布1枚越しで姉さんは僕の視線先なんてわからない。
あーーー……もうガン見したい。
全部好き。
何そのTシャツ、【ぽてとさらだ】?
何着ても可愛いよ、何着ても似合うよ、もう無理。
「はぁ……」
「……ご、ごめんね」
「何が?」
「え、あ……中華まん食べてて匂いが……」
ぶふぅふっ!と前から吹き出す声が聞こえてつられて笑いそうになって手で口元を隠す。
けれど目線は窓越しに姉さん。
笑われた事を理解していない姉さんはオロオロしては食べかけの中華まんをそっとコンビニの袋にしまった。
もう無理、好き好き好き。
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+ちっく(プロフ) - イヤアアアアア!!!またまたコメントありがとうございます!こんな読みづらい小説を読んでくださりありがとうございます(´;ω;`)これからも頑張ってこう、こねくり回して書いていくので!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!!応援ありがとうございます!!! (3月28日 0時) (レス) @page35 id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@ペア画中 ???,??,??(プロフ) - やっぱりこの作品大好き過ぎます✨✨この作品の大ファンになろうかしら。というかもうなっているような気がするのでファンクラブにでも入りまっする💪🏻ホント!!大ファンです!!応援してます!!!! (3月27日 22時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 七星 麗華@???,??,??さん» ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!有難うございます!有難うございます!!これから色んな人と沢山絡めるように沢山執筆いたします!!!!応援有難うございます!(ᐠ ᐛ )ᐟアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (12月30日 18時) (レス) id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@???,??,??(プロフ) - こんな素敵な小説なのになんでこんなにも伸びないんだぁ…………大好きです、この作品!評価とお気に入り失礼します!! (12月30日 8時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2023年11月29日 6時