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ボボボボと辺りに青い光が溢れる。
打撃は無いからきっと酸素不足かな、とAは目の前のモヤに向き直る。
腕時計を見れば3時間が優には超えていてAはお昼に何を食べようかと考えていた。
こういう時こそ頑張ったねっていいお店に連れていこう。
「だから、午前の授業はここまで」
青い光がまた更に増えモヤが引いていくのがわかった。
ドンドン視界が明るくなりリビングも目視できるくらいになってきてはAはニコリと笑う。
震えているのがわかる。
ゾワゾワと目の前の何かが蠢き空気が揺れる。
ある意味この子は良い
このまま無くすのはおしい。
なので封印してまた何かあれば呼び出すことにしよう。
言うことを聞けば。
「おいで、魚達」
青い光が小さい魚の形へと変形すると一斉にモヤに突っ込んでいく。
まるで啄むようにモヤを食べる魚に食べられまいと暴れるソレ。
何匹かがあちこちに吹き飛ばされるが数が数でキリがない。
ある程度小さくなり動かなくなった所でAは小瓶を取り出す。
蓋であるコルクを抜いて「おいでおいで〜」と手招きする。
優しい顔で誘うAだが今目の前の人間に殺されかけたとなると呪霊は怯える。
それでもテキパキと魚達が小瓶の中に入ってはコルクを締めるという作業をAは淡々とこなす。
パチンと瓶の中で魚が弾けては黒いモヤが蠢く。
「生きは良いけど純度に欠ける…って所かな…」
あらゆる角度に小瓶を見つめては悩むようにAの眉が下がる。
訓練用にと依代に呪霊を閉じ込めるのは言いけれど呪霊が持たない。
何せかき集めの物体だから不純物も多すぎる……。
生粋の恨みや妬み、怨念ては無いのだから。
「すぐに消えちゃうよね」
パチン、と最後の魚が小瓶の中で弾けた。
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「しーす!しーす!銀座でしーすー!」
「銀座でしーすーぅぅぅ!!ひゃっほーい!」
「あの…Aさん、いいんですか…」
「何がー?」
「おーい!2人とも早く来いよー!」
「まって!ここ三ツ星のじゃない!?」
「俺達ほとんど気を失ってて…折角俺達にって見つけてくれた場所のに…こんな事になって」
「気にしない気にしない、そんなもんだから!」
大丈夫だよ、と私より差の高い恵くんを見上げて笑うと彼もぎこちなくだがふわりと笑った。
なんだ、笑うと年相応な顔になるのね。
こう見るとまだまだお子様なんだなぁ…もちろん前ではしゃぐ2人も。
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+ちっく(プロフ) - イヤアアアアア!!!またまたコメントありがとうございます!こんな読みづらい小説を読んでくださりありがとうございます(´;ω;`)これからも頑張ってこう、こねくり回して書いていくので!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!!応援ありがとうございます!!! (3月28日 0時) (レス) @page35 id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@ペア画中 ???,??,??(プロフ) - やっぱりこの作品大好き過ぎます✨✨この作品の大ファンになろうかしら。というかもうなっているような気がするのでファンクラブにでも入りまっする💪🏻ホント!!大ファンです!!応援してます!!!! (3月27日 22時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 七星 麗華@???,??,??さん» ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!有難うございます!有難うございます!!これから色んな人と沢山絡めるように沢山執筆いたします!!!!応援有難うございます!(ᐠ ᐛ )ᐟアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (12月30日 18時) (レス) id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@???,??,??(プロフ) - こんな素敵な小説なのになんでこんなにも伸びないんだぁ…………大好きです、この作品!評価とお気に入り失礼します!! (12月30日 8時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2023年11月29日 6時