24-自分ノ証明 ページ25
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「おかか!!しゃけ!つな!すじこ!!いくらあああ!」
「よしよし、元気だねぇ、狗巻くんは」
「……」
「……はぁ……Aさん、無視してもいいんですからね」
「すじこすじこすじこ」
「え?なんで?」
「まあまあ、久々の再会なんだ」
「あーまた騒がしくなるぞーこれ」
やっぱり日本はいいね!といざ着いたらもうなんかどうでも良くなってしまった。
久しぶりに学校に顔を出せば見慣れた面々に声をかけると狗巻くんがすごい勢いで飛びついてきては私の胸にこれでもかと顔をうずめる。
何度も頭を撫でると「あれ?」と真希ちゃんにも見つかった。
「珍しいなぁ」なんてパンダくんも近寄ってきたので挨拶をする。
それから他愛ない会話をしてはパンダくんは真希ちゃんと2人で校舎に戻っていく。
「…い、狗巻くんは?」
「……」
「?」
「あ…」
「なぁに?」
私よりも背が低い狗巻くんは恐る恐る私と顔を合わせる。
頬が赤くなってはもごもごと口を動かす。
私はそんな狗巻くんの頭を撫でながら風の心地良さに顔がほころぶ。
早いもので立派になったなー、とトゲトゲしがった髪はサラサラになり私はうんうんと頷いた。
その時だ。
【狗巻棘を好きになれ】
瞬間耳鳴りとは違う脳に直接送り込まれる言葉。
一瞬の時間が止まると私はハッとして下を向く。
そこには笑顔でこちらの反応を伺う狗巻くん。
キラキラとしたその視線が痛い。
痛い、うん。
「ご、ごめんねぇ…」
「!!!」
あからさまにガーン!!と言う程にショックを受けてあんぐりと開くその口元。
またダメだった、と言いたそうな顔をしては目に涙を止める目の前の狗巻。
Aは慌てて「好きだよ!?」とフォローするも違うと言いたげにブンブンと顔を横に振る狗巻にAはあたふたしてしまう。
好きなのにー、とAが泣きそうになるも狗巻は違う違うと首を振るばかり。
そんな二人を見ていたななみんこと七海建人。
後に彼は語る。
「外でしろ」
青筋を立てながら二人を見ては密かに殺気を飛ばしたと言う。
勿論気付いたのは……。
そんな無粋な答えは要らないだろう。
.
『はい!おっぱっぴー!』
「?」
1人で校舎を後にするも遠くで聞こえた声。
聞いた事がない声に「1年生かな」と思うだけで私は止めた足を再度動かす。
お腹すいた、と顔を上げるとある人と目が合った。
「め、冥冥さ…ん…」
「Aじゃないか、久しいな」
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+ちっく(プロフ) - イヤアアアアア!!!またまたコメントありがとうございます!こんな読みづらい小説を読んでくださりありがとうございます(´;ω;`)これからも頑張ってこう、こねくり回して書いていくので!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!!応援ありがとうございます!!! (3月28日 0時) (レス) @page35 id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@ペア画中 ???,??,??(プロフ) - やっぱりこの作品大好き過ぎます✨✨この作品の大ファンになろうかしら。というかもうなっているような気がするのでファンクラブにでも入りまっする💪🏻ホント!!大ファンです!!応援してます!!!! (3月27日 22時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 七星 麗華@???,??,??さん» ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!有難うございます!有難うございます!!これから色んな人と沢山絡めるように沢山執筆いたします!!!!応援有難うございます!(ᐠ ᐛ )ᐟアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (12月30日 18時) (レス) id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@???,??,??(プロフ) - こんな素敵な小説なのになんでこんなにも伸びないんだぁ…………大好きです、この作品!評価とお気に入り失礼します!! (12月30日 8時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2023年11月29日 6時