21 ページ22
.
あれから悪夢を見続ける。
その度私はここに帰ってきたのが間違いなんじゃないかと思うようになった。
一段落したから帰ってきたのに仕事依頼のメールは今でも届く。
これを機にまた海外に行こうかな。
ここに居たら私は弱くなってしまうのかもしれない。
それが嫌で、出てきたのかもしれない。
「A」
「んー?」
「どこ行くの」
「え?なんで?」
「パスポートずっと見てるから」
「あ、うーん、悩んでる」
昨日見た昔の夢。
それは悪夢となってやってくる。
そろそろ精神的にも疲れてきた、と項垂れる。
あの時からだ、悟が私の状況を理解したのは。
それまではただの“他人”がガラリと変わった。
“姉”と“弟”を上手く2人で演じるようになった。
私は悟を利用して、悟は私に許しを乞うため。
けど、気が付いたら悟はいつしか大きくなってて。
私の背も抜かれて。
いつも私の背中を見ていた悟は、私の前に背中を見せるようになった。
その背中が、今の私にはすごく遠くて、届かない。
実際私本体の実力はそんなにないんだ。
「仕事?」
「うん」
「そっか」
悟は私の肩に寄りかかり私は無言で白い天井を見上げる。
こんな甘ったるいのは似合わない。
ガシガシと肩までの髪をかいて「また連絡する」そう短く伝えた。
彼からの返事はなくただ暖かい体温が離れた。
ただ私は君の生存確認が“日課”になってたんだ。
そう実感させられた。
どこか冷めた気持ちは本当に私の中にあるようで近付いてきたら突き放す、そんな関係に近い。
悟は1度くっついたら離れない。
私はそのくっついてくるのが、苦手なんだろうな。
.
「はぁ…」
「Hey!Aチャン!」
「
「
「メッセージ…?」
「
「最悪…」
今日は仕事の打ち合わせのはず、なのに依頼人はドタキャン。
どうせホテルだって……ほら、メッセージ見たら1ヶ月分は払ってあるってさ、ふざけんなっての。
常連だからって……。
「
「
103人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
+ちっく(プロフ) - イヤアアアアア!!!またまたコメントありがとうございます!こんな読みづらい小説を読んでくださりありがとうございます(´;ω;`)これからも頑張ってこう、こねくり回して書いていくので!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!!応援ありがとうございます!!! (3月28日 0時) (レス) @page35 id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@ペア画中 ???,??,??(プロフ) - やっぱりこの作品大好き過ぎます✨✨この作品の大ファンになろうかしら。というかもうなっているような気がするのでファンクラブにでも入りまっする💪🏻ホント!!大ファンです!!応援してます!!!! (3月27日 22時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 七星 麗華@???,??,??さん» ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!有難うございます!有難うございます!!これから色んな人と沢山絡めるように沢山執筆いたします!!!!応援有難うございます!(ᐠ ᐛ )ᐟアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (12月30日 18時) (レス) id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@???,??,??(プロフ) - こんな素敵な小説なのになんでこんなにも伸びないんだぁ…………大好きです、この作品!評価とお気に入り失礼します!! (12月30日 8時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:+ちっく | 作成日時:2023年11月29日 6時