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「え”」
「おおおおおいいあおあおいあおたうたおい」
「ぎゃああああ!!」
背骨が私の前に出て噛み砕こうとする姿が見えたが背骨の攻撃がかわされる。
いや、違う。
1体が2体に分裂し、背骨を通り過ぎて私の元へと一直線に向かってくる。
青い火の玉で照らされた時には恐怖よりも驚きが勝ってしまったけれど。
「何してんの?」
「え、あ?え?さと?悟?」
「姉さんが早く来ないから……」
「やっと姉さん呼びにしてくれたんだね!さと……え、あ?」
「姉さんが早く来ないから僕死んじゃったよ」
「なっな、なっ」
近寄ればハッキリ見えた悟は口からボタボタと血を流している。
怪我?と放心状態になりながらも体を触るとぬるりと何かに触れた。
血だ。
生臭い、鼻腔に張り付く鉄の匂いに恐る恐る顔を上げると無表情の悟。
必死に喉から声を出すと「大嫌い」と言い残して悟の首が地面に落ちた。
その瞬間私の中で走馬灯のように色んな場面がフラッシュバックする。
「いやああああああ!!悟うううううう!!!」
嫌だ嫌だとその場にへたりこみ、耳を抑える。
「姉さんのせいで」と脳内に反響する言葉。
ガクガクと震える私は次第に目の前が暗くなっていくような感覚がした。
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「ふぁぁぁ……もういいかな」
暖かい太陽に思わず眠くなりそうなぽかぼかとこれまた暖かい温度。
姉さんをずっと見てたけど突然影が動かなくなって「引き返してくるかな」と思ったけどそこから本当にピクリともしない。
不安になって姉さん、と声をかける感じで無意識に手を伸ばせばトン、と何かに触れた。
は?
まるで見えない壁。
いや、結界か?
ドンドン、と叩くも音はなし、けれど壊せないって程でも無いので強めに叩く。
ヒビのはいる音なんてしないから割れるまで叩く。
無理して壊して姉さんに何かあったら嫌だし。
慎重に強めて行けば次第に手応えを感じて最後、とばかりに殴って突破。
「なんだ、脆いじゃ---」
『いやああああああ!!悟うううううう!!!』
姉さんの叫び声に体が早く反応する。
止まっていたと見えた人影はダミー。
出口近くに見えた影はまだ入口からそんなに離れていない。
姉さん!と地面に座り込み自分の耳を塞いで震える姿。
「私のせい……私のせい……」ガチガチと歯が成程に震えは酷く姉さんの頬を両手で掴み目線を合わせる。
「僕はここだよ!姉さん!見える!?聞こえる!?反応して!姉さん!」
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+ちっく(プロフ) - イヤアアアアア!!!またまたコメントありがとうございます!こんな読みづらい小説を読んでくださりありがとうございます(´;ω;`)これからも頑張ってこう、こねくり回して書いていくので!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!!応援ありがとうございます!!! (3月28日 0時) (レス) @page35 id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@ペア画中 ???,??,??(プロフ) - やっぱりこの作品大好き過ぎます✨✨この作品の大ファンになろうかしら。というかもうなっているような気がするのでファンクラブにでも入りまっする💪🏻ホント!!大ファンです!!応援してます!!!! (3月27日 22時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 七星 麗華@???,??,??さん» ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!有難うございます!有難うございます!!これから色んな人と沢山絡めるように沢山執筆いたします!!!!応援有難うございます!(ᐠ ᐛ )ᐟアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (12月30日 18時) (レス) id: 979058a2f7 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華@???,??,??(プロフ) - こんな素敵な小説なのになんでこんなにも伸びないんだぁ…………大好きです、この作品!評価とお気に入り失礼します!! (12月30日 8時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2023年11月29日 6時