【安室透】私はブサイク専門【降谷零】

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私の彼氏は探偵をしながらポアロという喫茶店で働いています。

が、どこか最近裏があるような気がします。

と言うのも、あの後私は何事も無いように装い話を終わらせたんです。

が、そんなのは表向きであって今は安室透と言う男を尾行中。

あっちに行けば奥様方に捕まり、こっちに行けば女子高生が駆け寄ってくる。

あいつは歩く絶滅危惧種か何かか？

全然伝わってこない安室さんの魅力。

あれ？私がズレてるの？

そうなのか？



「あ、あの！暇してたら一緒にご飯行きませんか！」

「ごめんなさい、僕これからデートなんです」

「えー！いいなぁ…彼女さん…羨ましい…」



デ、デート！？

え！？

付き合って１ヶ月経つか経たないか位なのにもう浮気？！

さらり、と女子達をかわし安室さんがスマホで誰かに連絡をし始めた。

お、収穫か？



「……って、私も電話？今それ所じゃないの……に！？！？」



震える携帯の画面には“安室さん♡”の文字。

え、ちょ！まて！

お店の角に身を隠しながらAが急いで電話を取ると奴の声。

嫌な顔をするも電話越しの相手は機嫌が良さそうだ。



「もしもし」

『Aさん、今暇ですよね』

「私今買い物中で…」

「嘘つき」

「びゃぁぁぁぁ！！」

「うわっ！」



いつの間にか隣から声が聞こえたと同時に反対側からも同じ声とセリフ。

振り向けば同じようにしゃがんでこちらを見る青目。

叫べば何だ？と周囲に振り向かれたが、危険がないと分かるとすぐに私達からは視線は外された。

いやいやいや！

私バレるようなことしてないよね？！

完璧だよね！？

だって---



「似合ってますよ、そのウィッグ」

「っ！」



そうだよ！！

私わざわざカツラと呼べるこのウィッグ様を付けてるのよ！？

なぜこの子にはバレるの！？

しかもショートで金髪よ！？

お、恐ろしい子…。



「そんなの僕には通じませんよ」

「な、なん…」

「気配…かな？」

「動物本能強すぎだろ」



それより、と流す安室にAはメイクも変えればよかったと項垂れていた。

軽く安室が笑うとAの手を優しく包んだ。

びっくりする私の顔を見て「なんか新鮮です」と目の前の男はとびきりの笑顔で言った。

新鮮？もはやマンネリしてた？









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「所でどうしてこんな事を？」

「え、いや…う、浮気とか…してないかなぁって…おい！笑うな！こら！」



今日の報告---

私の嘘が下手だと言うことが解りました。

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