【安室透】私はブサイク専門【降谷零】

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「なに？話しかけると美味しくなるのは野菜だけだよ？ケーキは聞いたことないけど」

「逆にストレスを与えると美味しくなるのもありますけど…」

「今その話じゃないんだよ、ワトソンくん」

「…なんでしょうか？」



鋭く安室さんを見ていると照れます、と顔をそらされた。

嘘つき。

さっきと全然違う、照れてるけど違う。

いや、全然違う！！！



「いたい！」

「あ、つい」

「Aさんはついで人を殴るんですか！？」

「ごめん、避けるかと思った」

「予想外すぎて追いつきませんでしたよ！？」

「探偵なのに」

「探偵関係ありますか！？」



襲われる可能性あるやろ？

その時避けたり防御しないと。

私が女だから殴らないと思ったの？

いいえ、余裕で殴ります。

そんな綺麗な顔でも余裕で殴ります。

むしろ綺麗だから何だよ。



「ちょ！Aさん怒ってるんですか！」

「いいえ、ケフ○アです」

「え！何？！」

「ホームズくんとは通話終わったかい？」

「ホームズ…？」



本気でわからないと言った安室の顔にAはふむ、と腕を組んだ。

そこまで話し合ってはいないんだね、てっきり話し込んでいるのかと思ったよ。

にしても独り言でかいね、誰かと話してたのかな？

でもスマホはないし、耳にもイヤホンはない…。

え、もしかしてコナンくんが好きすぎて妄想のコナンくんと会話してたの…？？

え…引く。



「待って、その顔でAさんが思ってることは絶対ないから、何を考えてるかわからないけどその顔は絶対良くないよね」

「え…近寄らないで…」

「近寄らないで！？」

「やめて…来ないで…」

「ちょっとAさん！？」



厨房でぎゃあぎゃあ騒いでる声が蘭ちゃんや園子ちゃんの所にも聞こえてたようで2人は楽しそうに笑いながら私たちの声をBGMに紅茶を飲んでいた。

元気よねー、と園子が紅茶の中のレモンをスプーンで沈ませると蘭があの二人お似合いだよね、と笑う。

あんたらもね、と意地悪く蘭に言う園子。

ばか！と怒る蘭に園子は小さく笑った。









「汚らわしい…私に飽き足らず小さい子まで…」

「違っ！何を想像してるの！コナンくんとはそんな中でもないしAさんがしんぱ……！！」

「やっぱりコナンくんなんだ、へぇ」

「しまった…！」

「そんなに私に勘違いして欲しくなかったの？」

「そりゃそうだろう！」



……。









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初めてAの照れ顔を見た安室は全て言おうかと思った。

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