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ご飯を食べ終わって食器を洗っていると背中が暖かくなった。
お腹には添えられた両手。
3回目となるともう慣れた。
「なんですかー？」
「僕じゃダメだったって事ですか？」
「いや、親が勝手にもう日取り決めてた」
「断らなかったんですか？」
「会った時に無理ですって言う、私は何がなんでも安室さん押すから」
淡々と言ってのけると腰が圧迫された。
むしろお腹。ぐぇ。
中身でちゃいますーと見上げると寂しそうに下がった眉毛が見えた。
いつもは海のように輝いている瞳が少しだけ暗い。
断るって言ったじゃん。
「結婚しましょう」
「飛躍したね」
「なら同棲から」
「それなら考える」
「！…良いんですか？」
「お母さんに言った以上本気だってとこ見せないとね」
「……それは、お母様に言ったからですか？」
「ん？」
「Aさんの意思で同棲するわけじゃないんですか？」
またもやお腹に圧迫感。
ほんと出る。
とにかく否定しようと違うよ、と言っても離れない安室さんに私は洗い終わった食器を拭いていく。
ううん、と悩ましげに声を漏らせば首元がくすぐったくなった。
「どっちですか…」
「安室さん」
「はい…」
「私のどこに惚れたの？」
「え？」
前回も言いましたけど、っていう雰囲気は要らないの。
同じ言葉も要らないの。
ただ聞いただけだから「好きなものは好き」っていう子供だましでもいいの。
不安なわけじゃない、貴方の気持ちが単に知りたいだけ。
だから短くていいの。
「…覚えてませんか？」
「え、予期せぬ事態」
「20の時僕がヘマしてある犯人を取り逃したことがあるんですよ」
「うん」
「その犯人をAさん、スカートなのに飛び蹴りしたんですよ」
「え、なにそれ」
「大学の帰りって言ってました」
大学の帰り？飛び蹴り？スカート？
なんのこと…？
………そんな記憶力弱かったかな、私…。
いつの事だ？
えーっと…うーん…だめだわからな---
「デートに行くって言ってすぐ帰りましたけど」
「あれか！！」
「はい、あれです」
思い出した。
当時付き合ってた足フェチの彼氏で、普段着ないスカートを思い切ってはいた時だ！
『邪魔だどけブス！』って言われて腹立って飛び蹴りしたんだ。
スカートの事なんてすっかり忘れてて…。
んでもって犯人なんて知らないからそのまま逃げたんだ。
いい出会いしてるねー…。
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「それが僕の出会いです」
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(･∀･)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます！！ (2019年3月10日 1時) (
レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！！誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´；ω；`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます！(；ω；´）読んで下さりありがとうございます！ (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2018年7月9日 17時
