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別に仲が悪いってわけじゃない。
ただ似すぎてるからお互い何をしたら怒るとか気分を害するとか直感で理解できてた。
それが積み重なりすぎたんだろう。
気を使うことがお互い煩わしくなって、うざいと中学の頃に始まり、きもいと高校の時に言われた。
お互い同じ夢だったのもあり同じ大学に進んだ。
私は1つのサークルにちせは私の所属ともう1つのサークルに参加していた。
そこまでは普通だった。
問題はいきなり現れた。
「ねぇねぇA私正助さんいいと思うんだよねー!」
「誰?」
「しょ う す け さん!」
「聞いたことない」
「えー!この大学のエースだよ!」
手を振り軽くあしらうとムキになってちせはスマホを取り出して写真を見せてくれた。
いかにも好青年というかキラキラしてるなーって感じの男の人だった。
そこからどうやったら近付けるか、仲良くするには何をしたらいいかってちせに色々相談されて私も鬱陶しかったから大学の友人に聞いてみることにした。
そしたら芋づる式に合コンまでたどり着けたちせは私とちせ、もう1人のサークルの女の子で合コンを開いた。
もちろん正助を探してたってことで私が上がったけれどちせを紹介しようとしたら黙ってて、と耳打ちされた。
意気地無し。
そっから仲良くなって、連絡先交換して、遊んで、告白された。
「私が」
「Aさんが?」
「あきらかに遊んでる回数とかはちせなのにねー、なーんで私だったのか、ちせに聞いても知らないって怒られたし」
「…なんとなくわかります」
「へぇ…どこ?」
「え、あの、近い!」
「言ってみろよ色男さんよ」
酔ってますね!なんて言われたがお構い無しにAは座っていたソファーから降りてテーブル近くに座る安室に近寄る。
近寄ってくるAを両手で短くガードするとその手を掴まれた。
そしていきなり始まるカウントダウンに焦った安室は観念したのか言いますから!と観念した。
「サバサバしたところとか…」
「他は?」
「ケーキの試作で結構真面目なところとか」
「うん」
「マメなところ」
「うん」
「後---」
「もういいよ」
え?と言う安室にAは立ち上がると自分のカバンを手に取る。
送ってよ、と短く言うとAは玄関に向かった。
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「おやすみ安室さん」
「あ、おやすみなさい…」
少しだけ見直した、そうAは降りる際小さく零した。
その言葉は安室には十分すぎるほど耳に届いた。
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時