【安室透】私はブサイク専門【降谷零】

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「いいです、私がやります」

「Aさん風邪でしょ？僕がしますよ」

「熱は無いので風邪ではありません」

「熱がなくても引き始めが肝心ですよ」

「だから、引いてませんって」

「いいですから、僕がしますから」



のほほんと2人のやり取りをみている梓さん。

助ける気ないな。

さっきから繰り返されるのはAが買い物に行くという話だ。

それを阻止するのは安室。

熱っぽいかも、と梓さんと話していたのを聞かれてしまったのだ。

後ろに気配を感じて振り向けば風邪ですか？と困った顔の安室さん。

口元笑ってんぞ。

やっと家まで送れますね、じゃねーよ。

なに梓さんも良かったですねって言ってんだよ。



「Aちゃん帰る？」

「どうしてですか」

「顔赤くなってきてますよ？」



言われて顔を触ると少し熱い。

しかし時計を見ればあと2時間で閉店。

ここで早退するくらいなら仕事した方が絶対いい。

心配する2人に気のせいですよ、とスタスタ厨房から出てカウンターへ。

2時間の辛抱。









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「お疲れ様でし---」

「Aさん、送りますよ、体辛いでしょ？顔もだいぶ赤いですし…送りますよ」

「2回も言わなくても聞こえてます、今回はお願いします、今回だけですが」

「はい！」



とびきりの笑顔で私の両手を握る安室さん。

ひんやりしてて気持ちいいけど早く帰りたい。

聞いてます？

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