【安室透】私はブサイク専門【降谷零】

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「それにね、ホームズは人を見てどこの生まれでなんの職業をしているのかも見極めちゃうほど洞察力が鋭いんだ！」

「…す、すごいなホームズ」

「変装だって得意だったんだよ！」

「昔の技術からしたら変装なんてされたら見分けられないね」

「それくらいホームズはすごい人なんだ！」

「ふーん…なんかありがとうね、コナンくん」

「ううん！」



話してる時のキラキラした目はコナンくんを見てきて初めての顔だった。

それほどまでにファンなのか…。

小学生にしては随分とお気に入りの人物のようでAは楽しそうに聞いていた。

まだまだ続くホームズの話はあっという間に時間を早める。

本当小学生にしては渋すぎる…。

最近の子は皆そうなのかな？

でもコナンくん頭良さそうだし。



「時にコナンくん」

「なぁに？」

「コナンくんは工藤新一と言う人物を知っているかい？」

「！…う、うん」

「彼も同じこと言ってたよ」

「え！そうなの！？」



まぁ、ここは蘭ちゃんから聞いた【新一はホームズ馬鹿】になるんだけど…。

そこは伏せておこう。

私が怒られそうだ。



「新一くんとホームズだったらどっちがすごいといもう？」

「え…うーん…ホームズ…かな？」

「あの高校生名探偵でもホームズには敵わないかー」

「だってホームズの方がすごいもん！」

「なるほどねー…時に新一くん」

「なーに？…！」

「あら」

「え！ごめんなさい！僕かと思ったら新一お兄ちゃんを呼んだんだね！つい反射で答えちゃった！」

「ははは、いいよ」



いいわけあるか。

一瞬空気止まったぞ。

何そのバレた！？みたいな顔。

自慢じゃないが警察の祖父を見てきたんだ顔色の見方は嫌でも体と本能が覚えてる。

そして私も何故彼を新一と呼んだんだ？

会ったこともないのに…ふむ、不思議だ。









「…あ、やばい！お使いの最中だった！」

「梓さんずっと待ってるんじゃない？」

「大変！ごめんねコナンくん！お話はまた今度！あんまり、寄り道しないようにね！またポアロで待ってるよ！」

「はーい！Aさんこそ気をつけてねー！」









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「“さん”ねぇ…」



1人ポアロへ向かっている途中私は考えていた。

前はお姉ちゃん、その次はお姉さん、で今回は“さん”付け。

コロコロ変わる少年だなーって思ってたけど…。

別に呼び方は自由だから考えるほどでもないよね…？

うん、彼なりの尊敬とかあるんだろう。

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