25-私の彼氏(仮) ページ25
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あれから安室さんをとりまく女子高生の数は減った。
理由は簡単【フリー安室さん】から【彼女持ち安室さん】へと変わったからだ。
なんともわかり易い。
そのおかけでなんとかいつものポアロに戻ったみたいで私的には万々歳。
ただお金を落としてくれる人が減ったのは少し痛いかもしれない。
「今日はAさんが担当だったんですか?」
「軽くクッキーをね」
「おいしそうですね」
「もう食ってんじゃねぇか」
「はい、Aさんの味がします」
その言葉を聞いて誤解したのか真っ赤になる梓さんと安室さん目当ての女子高生。
私は怒りたい衝動を抑えて笑顔でまたまたーなんて言ってみる。
殺意マジック健在でAさん嬉しいよ。
今すぐにでも腹パンしたいぜベイビィ。
「ココアに抹茶、プレーンにきな粉、種類も豊富ですし楽しいですね」
「おい、だからタッパー、なんでタッパー持ってんだよ」
そんな2人のやり取りは良くも悪くも捕えられ羨ましそうに見つめる人や妬みの目も少なくはない。
危害はないからと私はそんな妬みの根源を経とうとクッキーをサービス。
笑顔で進めればお礼を言われてこっち側へと引き込んだ。
問題はもう懲り懲りなんで。
恋愛も人間関係も。
「Aさん、安室さん、一段落付いたので休憩入っていいですよ!」
「お言葉に甘えてお先に入りますねー」
「ありがとうございます」
肩凝ったー、と自分の肩を回すと安室さんが何か言いたげにこちらを見る。
うん、言いたいことはわかってるよ。
その両手はなんだろう。
揉みたいんだね?
だがやらせん。
「揉みほぐしましょうか?」
「断る」
「僕上手いですよ?」
「それは知ってる」
「じゃあ…」
「おい!なんで腰触るんだよ!」
仕方ないですね、と近寄ってきては真正面から腰を抱かれる。
踊るんじゃないんだからこの体勢はないだろ!
前よりも下に手がいってないか!?
それ以上触ったらまじで殴るぞ!
「僕はAさんの何ですか?」
「彼氏(仮)」
「仮にも彼氏ってことですよね?」
「仮にもバイト仲間って事ですよ?」
「つれないですね…」
「だから手!!」
耳元に顔を寄せられてゾッとした。
引き離そうとしてもビクともしない安室にAはバシバシと肩を叩いた。
痛くないです。
耳元で囁かれる声と吐息に熱がこもる。
あ、やばい、これ。
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「大人しくなりましたね…」
「やば……気持ち悪い…」
「え」
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時