【安室透】私はブサイク専門【降谷零】

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うーん、なぜ私は安室さんのTシャツを着ているんだ？

えーっと…確か露出多くないですか？攻撃が4回と今日雨降りますよ？攻撃2回。

雨？今日1日快晴のはず…。

なんだかよくわからないし、しつこいし、うるさいので安室さんの車にあったクリーニング出したてのTシャツを借りた。

うん、Tシャツクリーニングってすげー贅沢ね。



「映画の前に何か食べますか？」

「んーん、映画見ながら食べる」

「え？」



それ以上は答えず私は切り替わる景色を眺める。

つい癖であちこち視察してしまう癖は思い出したかのように発揮された。

バイトなのに今乗ってる車の事、たまに見える冷静な冷たい瞳。

そしてこの前感じた全身を駆け抜けるあの視線。

何者なんだろう、と思ってしまったが最後。

どこまでも追求したくなるこの気持ちはじいちゃん譲りでもあり、父親に似だ。









「チュロス4本ミルク味、キャラメルポップコーンＬサイズ、飲み物も同じＬで」

「…よく食べるね」

「そう？安室さんは食べなさそうだね」

「普通だよ」



見たかった映画を見ていいか聞くと安室さんはどうぞ、と進めてくれた。

素直にお礼を言ってチケットを購入する。

僕が出しますよ、と焦った声で安室さんに止められたが両手の塞がっている姿をジト目で見たら大人しくなった。

前回買い物の時に結構使わせたから、と言えば気にしなくていいのに、と言われた。

うん、安室さんお金の匂いぷんぷんするもんね。

上映まで10分前になり係員がまもなく開演のお知らせをしていた。

行きますか、と安室さんを見上げればあるポスターを見ているのか視線が動かない。

同じように視線を向ければ【警察探偵VS闇の組織】の文字がデカデカと印刷されたポスター。

こういうの好きなのかな？と安室さんを見ると目が合った。



「あ、まもなく開演ですね」

「……見たいの？」

「何がですか？」

「あれ」



先程見ていたポスターを指さすと遠慮がちに頷かれた。

うん、男の人って感じする。

時間があればね、と捨て台詞を残してさっさとチケットを係員に渡す。

着いてくる気配がなく後ろを振り返ると小さく笑う安室さんの姿。

なんだよ



「ありがとうございます、僕のわがままに付き合ってくれて」

「別に、時間があればだから」

「はい、あるといいですね」

「いや、私はなくてどっちでもいい」









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「結構時間あるね…見ますか？」



隣で安室さんが元気に返事をした。

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