綺麗な薔薇には棘がある ページ12
エマは淡々と手紙の内容を読み上げた。
「明日のゲームについてです。
サバイバーは、心眼、祭祀、占い師、炭鉱者。そして、ハンターはシスターです。って、書かれてるなの!」
エマが読み終わった瞬間、会場がざわめきだした。
ゲーム。それは招待状に書かれていたゲームのことだろう。
『ゲームって何するの?』
ゲームの内容が分からない為、皆に聞いてみる。「あ。そうね。Aちゃんは初めてよね」と、マリー様がすぐに返してくれた。
「ゲームのルールはね、、、」
マリー様が説明してくれた。要約すると、サバイバーが暗号機5つを全て解読し終わって、逃げ口の門を開かれる前にサバイバーを攻撃して、ダウンさせてからロケットチェアという物に縛り付けて、飛ばせば勝ちらしい。その際に最低は3人を飛ばさないと勝利にはならないそうだ。
話だけを聞くと、かなり物騒なゲームだ。
『分かったわ』
とりあえず頷く。
「まあ、話を聞くより実際に体験した方がいいわよ。」
「とりあえず、慣れが大切ですね。」
刃物の爪を持った紳士、リッパーさんが言う。
とりあえず慣れるしかないか。その後も先輩ハンターからアドバイスなどを沢山頂いた。
パーティーが始まって何時間経ったんだろう。
「そろそろパーティーも終わりにするなのー」
大きな声でエマが皆に声をかける。皆もエマの意見に賛成した。
皆でパーティーの片付けを始める。盛大なパーティーだったので片付けにも時間がかかると思っていたが、その分、人数も多かったので片付けは意外とすぐに終わった。疲れたので自室へ戻ることにした。
自室の扉の隙間に何かが挟まっていることに気付いた。私は何か気になって、手に取ってみた。
手紙だ。
誰からの手紙だろう。裏表両方を見ても送り主の名前は書かれていなかった。とりあえず、部屋に入ろう。
開けるのはシャワー浴びた後でいいや。
そう思い、私は手紙を机の上に置いてから着替えを持ってシャワールームへ入った。
シャワーを浴び終わった。
早速、机の上に置いた手紙を読んでみることにした。手紙には綺麗な字でこう書かれていた。
「Aさん。こんばんは。今晩も月が綺麗ですね。
何かあったら、いつでも手紙で相談してくださいね。返事の手紙を自室の扉に挟んでおいてくれたら、取りに行きますので。」
つまりは何かあったら相談してください的な内容が書かれていた。この手紙を無視するのも手紙の送り主が可哀想なので返事を書くことにした。
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Clay.(プロフ) - さめさん» 実は少し、、、自然と似ちゃうんですよね。やっぱり服とか変えた方が良いんですかね、、、 (2019年12月9日 6時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 表紙?のやつってもしかしてキルマー参考にしたりしました?(似てたので違ったらすみません) (2019年12月8日 23時) (レス) id: ebdf180e41 (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - 暇林檎さん» 閲覧してくださり、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月7日 19時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
暇林檎 - 雰囲気が大人っぽくて凄い面白いです!!頑張ってください! (2019年12月7日 17時) (レス) id: 21d25cd3cb (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - yさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月3日 7時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Clay. | 作成日時:2019年12月1日 16時