甘い蜜 ページ18
中庭の薔薇がある所に着いた。
早速、彼は写真機を用意し始めた。
髪の毛を耳にかける。写真を撮られるのは初めてだから、少し恥ずかしい。
「撮るよ」
彼が写真機を構えて、笑顔で言う。
「そこの薔薇が沢山ある所に立って」
優しく彼が言う。昨日の雪がまだ残っている。
太陽の光が雪に反射して、雪が光っていた。
彼に言われた場所に移動する。
パシャ。
写真を撮る音が聞こえる。
「もっと笑顔で！」
写真機を構えた彼に向かって微笑みかける。
「うーん、もうちょっとこうした方がいいかな」
彼はそう言いながら、私の側へ寄る。
「腰をもうちょっと、、、」
アドバイスをしてくれた。
しかし、アドバイスされた通りにポーズを変えてみても彼が納得するポーズをとれない。
『難しい』
「ち、ちょっとごめんね」
彼の手が私の腰に触れる。温かい。
後ろをちらっと見ると、彼の顔が紅潮している。
私の腰に触れている彼の手を優しく握り、彼の唇にキスをする。
彼は私の腰から手を離した。明らかに動揺している。
『この事は内緒ね。さ、続きを撮りましょう』
その場の空気を変える為にそう言った。
「そ、そうだね」
彼の頬がまだ赤い。
この後、色々なポーズで写真を撮ってもらった。
「今日はありがとう。少し寒くないかい？」
確かに。少し寒い。
『ええ』
「だよね」
彼はそう言うと、自分が着ていた上着を私に着せてくれた。少し暖かくなった。
『ありがとう。そっちは寒くないの？』
「僕は平気さ」
強がっちゃって。本当は寒いくせにね。
そのまま彼と室内に入る。中庭の方から一瞬視線を感じ、後ろを振り向いたが誰もいなかった。
彼にそのまま部屋に送り届けてもらった。
別れ際に「上着は今日の夜に返してくれればいいよ」と言われたので、頷いて部屋に戻った。
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Clay.(プロフ) - さめさん» 実は少し、、、自然と似ちゃうんですよね。やっぱり服とか変えた方が良いんですかね、、、 (2019年12月9日 6時) (
レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 表紙?のやつってもしかしてキルマー参考にしたりしました?（似てたので違ったらすみません) (2019年12月8日 23時) (レス) id: ebdf180e41 (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - 暇林檎さん» 閲覧してくださり、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年12月7日 19時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
暇林檎 - 雰囲気が大人っぽくて凄い面白いです！！頑張ってください！ (2019年12月7日 17時) (レス) id: 21d25cd3cb (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - yさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年12月3日 7時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Clay. | 作成日時：2019年12月1日 16時
