私には満足に出来なかった ページ7
俺が家に着くと、姉貴が出迎えた
『勝己！おかえりなさい』
「ただいま」
『今日はね、ポテトサラダと昨日の残りのカレー！』
「手ぇ抜いたな」
『そんなこと言わない！』
俺がこんなにも普通に話すのは、姉貴くらいだ
姉貴は、昔から俺の扱いが上手い。
高校の奴らは、俺に挑発してくるだけだが、姉貴は、俺を怒らせることは、滅多にない。
「昨日大丈夫だったんか？」
『大丈夫、勝己ありがとう』
「ん」
俺のカバンを姉貴が持ってくれた
家の中に入り、リビングのドアに姉貴が手をかけた時
『ねぇ、勝己…もし、思い出が消えていってしまうことがあったら、どうする？』
姉貴は、顔だけこちらに向ける
「…忘れねぇ」
『…』
「ぜってー忘れねぇ…」
すると、
『やっぱり勝己のこと大好きだ』
俺の頭をワサワサと撫で回し、リビングに入っていった
気づくことなんて、出来なかった。
姉貴の笑顔を見て、何も疑わなかった。
この時、俺が姉貴に気づいていれば、少しは力になれたのかもしれない。
俺は、ヒーローとしても、弟としても、姉貴を救えなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わふな - 本当に本当に泣けました (2018年11月16日 1時) (
レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
わふな - お姉さんが爆豪を犠牲にする場面本当に泣けました (2018年11月16日 0時) (レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 死んで終わり。ではなく、死して尚…という展開に、なんじゃこりゃあああと驚愕しました…！！続編も見届けたいと思います！応援してます！ (2018年11月6日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - いや、泣ける (2018年10月28日 15時) (レス) id: 2e886a2453 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 1…部…？まだ…つづ…く？いよっしゃァァァァァァ！あまって涙が (2018年10月27日 0時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノノキ | 作成日時：2018年10月4日 22時
