近くで ページ23
朝起きて、食卓テーブルに座る
「Aまだ寝てるのかしら、勝己、起こしてきて」
「ん」
俺は階段を上がり、姉貴の部屋の前に立つ。
「おい姉貴。飯」
返事が無い。
ドアを開け、ベッドの毛布をめくる
姉貴はいない
階段を下がり
「姉貴がいない」
そう言うと、ババアは持っていた皿を落とした
食器の割れる音がする
「そんなっ…Aっ！！
あなた、相澤先生に電話して！！早く！！」
「わ、分かった！」
俺の額を冷や汗がつたる
いや、間違いであってほしい
俺の思っていることが、間違いであってほしい
「ババア…どうした？」
ババアの頬を水がつたう
「勝己…っ、貴方は、学校に行きなさい。大丈夫よ。お姉ちゃんは無事。」
泣きながらそんな事言っても説得力ねぇよ
「姉貴になんかあったんか…」
黙るババアに
「…勝己にも本当のこと話そう」
「…そうね
でも、勝己。この話を聞いたら、学校に行きなさい。」
「は？」
「守れないなら、話せない」
「…わかった」
親父は相澤先生に電話をかけている
「Aは、敵の個性で記憶を忘れてる。それに、大切に思っている記憶ほど、早く忘れてしまう。
よく、名前忘れたりしてたでしょ？敵の個性のせいなの
思い出は全て、敵との記憶に作り替えられる。
そして」
ババアは、泣き止み
「敵になる。」
「なっ！」
「全部話したわ。ご飯食べて、学校に行きなさい。」
「行けるわけねぇだろ！！！姉貴を止められるのは、俺しかいねぇ！！」
俺は、玄関の方へ歩くと
「勝己！！あんたがAに勝ったことないでしょ！？
もう、プロヒーローも動いてんの！！アンタは学校に行ってなさい！！」
ババアが俺を床に押し倒す
「なら、助かる方法はあんのかよ！！」
ババアの俺の腕を掴む力が強くなる
「二つしかないわ」
「言え！！！」
ババアは、俺の上から立ち上がると
「全く同じ血が繋がっている人に、引き受けてもらうか
自分を殺す」
俺は、立ち上がり
「なら、俺が姉貴から個性をもらう」
「それは、Aが一番望んでないことよ。弟だから分かるでしょ？
もう、いいから、学校に」
ババアはふらつきながら、椅子に座る
「勝己…学校に行くんだ。」
いつも弱い親父が、俺の肩を掴み、真剣な表情をしている
「送っていってあげるから、いつも通りにするんだ。」
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わふな - 本当に本当に泣けました (2018年11月16日 1時) (
レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
わふな - お姉さんが爆豪を犠牲にする場面本当に泣けました (2018年11月16日 0時) (レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 死んで終わり。ではなく、死して尚…という展開に、なんじゃこりゃあああと驚愕しました…！！続編も見届けたいと思います！応援してます！ (2018年11月6日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - いや、泣ける (2018年10月28日 15時) (レス) id: 2e886a2453 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 1…部…？まだ…つづ…く？いよっしゃァァァァァァ！あまって涙が (2018年10月27日 0時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノノキ | 作成日時：2018年10月4日 22時
