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『ｾﾞｰｰｯ、ﾋｭ、ﾊｰーーー。』
荒れた不規則な呼吸をしながら、無事に結界を張り終える。
すると、狐が話しかけてくる。
「ええと、A様は彼らと以前何かあったのでしょうか？」
『え？どうして？』
「だってA様、彼らを見た途端恐怖で目の色が変わり、過呼吸寸前になっておられました！
こんのすけにどうか貴方様の過去をお話しください！
必ずや力になって見せましょう！」
この狐...こんのすけは、結界を教えてくれた優しいお姉さんと同じ暖かさがあって落ち着く。
お姉さんも何故か懐かしいような気がして好きだ。
こんのすけになら話せるかな、と感じたが、違和感を覚える。
"過去"が思い出せない。
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作者名：ゆひ。 | 作成日時：2018年8月30日 3時
