16本 ページ17
……でここがラボ。まぁ組織の心臓部になるのかなぁ。とある薬を開発してるんだ」
「………」
終始Aが話し、それわや子供が無言で聞いている…のか着いてくるだけなのか…その状態が続いた
「それでさぁなんで君みたいな子供がこんな組織にいるんだい？」
初めの場所に戻ってきた2人は転げていた棚や荷物に腰掛けた
「…………」
もちろんAの質問に子供は無言のまま
「あのなぁ流石に人と喋れないってさ人間としてどうなんだっての。」
流石に1人で話すのも飽きてきたのか疲れたのか…
Aは大きなため息をひとつついた
「こんなんじゃ連携もとれない。だからガキは嫌いなんだよ」
「……さっきから聞いてりゃ随分な物言いだな」
「ホントのことを言って何が悪いだよ。まぁそりゃ自分の家族をその手で殺したんだって？そりゃそうなるよねぇ」
「そんな昔のこと覚えちゃいねぇよ」
「え？聞きたい？ボクが聞きたかったことは教えてくれなかったのに？まぁしょうがないなぁ。さっきのラボだよ。噂は大きく言われてたけど…小学生で知り合い皆殺し…まぁ知り合いって言ったらなんか曖昧だから…とりあえず家族って言ってみただけ。それが認められ組織に…って感じかなぁって。でもその反応だとあってるみたいだね〜」
ニコニコと笑顔で言葉を綴るA
「それでそれで？小学生の時に家族殺して今まで生きてきたんだい？」
「…1俺は1人でも生きていけるんだ。だがあの方に恩がある。あの方がのぞむ限り俺はこの組織にいるつもりだ。例えあの方以外世界が敵だとしてもな」
その言葉を聞きAは心の下唇を噛むだけだった
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作者名：夢現ノ支配人 | 作成日時：2020年4月2日 21時
