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再び目が覚める。
前に目が覚めた時は、すぐに吐き気が襲ってきたから
今回も来るか…と少し身構えたけれど、
さっき全て吐き切ったのかもう胃の中がひっくり返るような感覚はなかった。
一度伸びをして、ふと感じる違和感。
…あれ、俺どうやってベッドまで来たんだっけ。
俺の記憶だと、吐いて、疲れて、その場で目を閉じたはず。
そこまで思い出して、ハッと気づく。
「っ、仕事っ、」
時計は12時を指していて、窓の外は明るいからきっとまだお昼。
今から行っても間に合わない可能性の方が高いけど
スタッフさんに陳謝することくらいならできる時間だろう。
まだ少しだるい体を必死に起こして、
勢いよく立ち上がる。
でも、流石にこの動きはキツかったのか
世界がぐるりと一回転。
あ、やばい、倒れる
そう思った時にはもう体は床に叩きつけられていた。
痛くて、情けなくて、
あぁ、もうやっていけないかもしれないなんて思っちゃって
ひとつぶ涙が溢れた。
そしたら、いきなりふわっと何かに包まれて
「なぁに泣いてるの、痛かった？」
「すごい音したもんなぁ、どこ打った？頭打ってない？」
なんで、
「…っ、なんで、いるの」
俺はひとり酒に溺れて、体調管理もできなくて、
無断で仕事をすっぽかしたのに
なんで、ここにいるの
なんで、そうやって笑いかけてくれるの
「なんでって…心配だったからじゃん？」
長年一緒に過ごしたからわかる。
ふっかの表情は、嘘や誤魔化しを言ってる時の表情じゃなかった。
「にしても阿部珍しいのな。ワイン一本飲んだろ？」
「…寝れなくて、」
寝るのが怖くて。
でも、今なら。
照とふっかがそばに居てくれる今なら、寝られる気がした。
「ま、とりあえず病人は寝ろ。
仮に二日酔いだとしてもさっきぶっ倒れてるんだし」
「あ、そうだった。皆に二日酔いでしたって言っとくわ」
そうなんだと言われるとやっぱり情けない。
自分で自分をコントロール出来ないとか、ほんとプロじゃない。
「…ふはっ、うそうそ。
無事だったってだけ言っとくからそんな心配すんなって」
はいはい、寝た寝たってベッドに戻してくれて、
丁寧に布団までかけてくれて。
昨日な夜は吸い込まれるんじゃないかってくらい
寝るのが怖かったのに、今は不思議と何も怖くなかった。
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苺(プロフ) - リクエストで佐久間君が痔になってでも黙ってて悪化して酷くなり痛くて泣いてしまってばれ病院に連れて行かれ診察したらすぐ手術をしなくては行けなくて酷くなった事で麻酔が効かなくて阿部ちゃんと岩本君に手を繋いでもらって泣いて騒いでしてもらう話 (9月6日 16時) (
レス) @page6 id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃偉 | 作成日時：2023年8月28日 0時
