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「あっぶねぇ…阿部ちゃん？わかる？」
「…目黒、？」
ふわっと抱え込んでくれて、『ちょっと揺れますね』なんて言ってどこかへ運んでくれる。
そっと下ろされたのは、俺がさっきまで寝てたソファー。
少し動いただけでもぐわんぐわんに揺れる世界。
初めての経験で、少し怖くなった。
「阿部ちゃん？目回ってる？」
声を出すのもきつくてただ少しうなづいただけだったけど
目黒には伝わったのか、手で目を覆ってくれる。
それだけで、少しよくなったような気がした。
と思ったのも束の間、いきなり襲ってきた吐き気に抗うこともできず、なんの抵抗もなしに胃の中のものを吐き出す。
「っ、おえっ、」
気持ち悪い、
「阿部ちゃん！」
いつの間にこの部屋にいたのか、
はたまた元からここにいて俺が気づいていなかったのか、
この部屋には俺とラウールと目黒だけだと思ってたのに
気づいたら俺を心配してくれる声が増えていた。
「鳩尾冷やすといいらしいよ！」
「俺タオルと保冷剤持ってくる！」
バタバタと走り回ってくれて、こんなにみんなに心配と迷惑をかけてしまっている自分が情けなくて、情けなくて。
涙が溢れてしまわないように、目を更に硬く閉じた。
「阿部ちゃん？」
目黒は、なんでも気づいてくれる。
俺のその変化にも気づいたのか優しく声をかけてくれる。
目黒に俺の気持ちはきっとお見通しだ。
「余計なこと考えなくていいよ。」
ほら、ね？
「ねぇ阿部ちゃん」
ふっかが次何を言わんとしてるかわかってしまって何も聞きたくない。
分かってる、みんな俺のためにそう言ってくれるんだって。
でも、自分がそんなの許せなくて。
俺だけサボってるような、そんななんとも言えない気持ちになっちゃって。
「今日の収録は、お休みしよう。」
嫌だ、できる、大丈夫
そう言おうとして目を開けると、まだ回り続ける世界。
吐き気が増して、もう一度顔の横に置いてある袋に嘔吐した。
重量の増した袋が擦れる音が楽屋に響いた。
「ほら、大丈夫じゃないでしょ。
大丈夫、阿部ちゃんが頑張ってることみんな知ってるから。
休むことだって、立派なお仕事だよ。」
そう言いながら、頭を撫でるふっか。
入所してすぐの頃、すぐ泣いてしまっていた俺を撫でてくれた、その手。
あの頃から変わらない綺麗た手は俺を夢の世界に導いてくれた。
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とまと(プロフ) - お身体お大事にしてください。楽しみに待ってます!! (6月25日 13時) (
レス) @page31 id: 11c55bff94 (このIDを非表示/違反報告)
Kkkkkkkkkkkk(プロフ) - no-さん» リクエストありがとうございます！いい感じの構成を思いつき次第書かせていただきます！ (5月24日 23時) (レス) id: f0909bd81a (このIDを非表示/違反報告)
no-(プロフ) - リクエスト失礼しま す！白さんで、モデル業の影響で痩せすぎてダンスしてもすぐ息が上がっちゃって焦って過呼吸とかお願いしたいです。白さんの病系少ないので、ぜひ宜しくお願いします🙏 (5月24日 20時) (レス) id: 4c4a06924e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃偉 | 作成日時：2023年5月19日 21時
