365日、ずっと貴方と。【HQ!!】

1月5日 ページ5

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『 ねえ、ちょっと… 』



「 あぁん？ 」



『 …そろそろ寝ない？ 』






時刻は午後２時。(もう5日じゃない)




目の前にいる烏野高校男子バレー部２年の田中龍之介は、先ほどから夢と現実の狭間を行き来してる。






「 絶対寝ねぇ！

今日寝たら、お前明日青城の誰かのとこ飛ばされるんだろ！！ 」



『 いや、そうだけどさ… 』





そう、今までの5日間で推測するに、



相手の通う高校の順番が、烏野→青城→音駒→伊達工→烏野できてる。



この順番がたまたまじゃないとしたら、多分この順番をループするんだと思う。



だから、予想が当たってれば明日は青城…ってことになるんだけど。





『 だから、及川さんのとこは一昨日行ったし… 』



「 同じやつが来ないとは限らねーだろーが！！ 」





まあ、確かに。



スガさんは、みんなわたしの知り合いだって言ってたし、1年間ってことは365人の知り合いに会うことになるんだけど、



多分バレー関係者でそんなに知り合いはいない。





『 でも、開始6日目にしてかぶるかな？』



「 まぁ可能性は低いけどよぉ、0じゃねぇか、ら……zzZ」



『』





及川さんが腹立つのはわかるけど、なんでそこまで執着するんだろう。




首をこっくりこっくりさせてる龍を見ながらそう思う。



まあ、龍は初対面の人は大体気に入らないって言うってスガさんも言ってたしなぁ。





『 知り合いって言っても、他校の人は顔見知り程度の人も多いし、

あと3日くらいは龍と一緒にいても… 』





それは無理だ、疲れる。



横で龍は完全に寝てしまったようで、ずるずるとずれて向こう側に倒れそうになっている。



また起きちゃったら困ると思って、龍の腕を少しだけ引くと、膝の上に倒れてしまった。





「 …んん〜… 」





起こしたかも、なんて不安になって、そーっと龍の顔を覗くと、いつものいかつい顔とは比べものにならないほど優しい顔で眠ってる。




可愛くて、坊主頭を少しだけ撫でてみた。





「 …A……行くな……zzZ 」





！！！？？！？！！




『 うざいけど憎めないってこういうこと… 』





可愛すぎて思わず坊主頭にキスしちゃったのは内緒。







( わたしの方が寝たくなくなってきた… )



( ぐが〜っ、ふご〜っ、… )



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