1月4日 ページ4
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1月4日、また誰かの部屋で目が覚めた。
多分、わたしが寝たら翌日の相手になる人の家に飛ばされるんだろう。
って、非現実的すぎるシステムですよね。
『 ……福永くん可愛かったな。』
「 誰が可愛かったって? 」
『 え、』
後ろを振り返ろうとすると、
景色がぐるっと変わって、“また”押し倒された。
『 〜っもう及川さんと同じことしないで、二口! 』
「 何、青城の主将にもこういうことされた? 」
『 脅されただけ!』
わたしの真上でニヤニヤ笑ってるこの人は、伊達工業高校2年の二口堅治くそやろー。
大会で会えば何かと絡んできて、わたしはとても苦手。
『 スガさん助けてぇぇ… 』
「 おい。」
『 はい。』
「 男の名前3人出た。」
『 はい。』
「 いいと思ってんの? 」
はい?
「 俺の前で他の男の名前出すの無し。」
この状況でそんなこと言われて、喜ぶやつなんて…
いますここに。()
「 ってなに照れてんの?冗談じゃん。」
………。
腹が立って無理矢理彼を引き剥がすと、
わたしは無言でテレビの前に座ってリモコンを手にした。
こんな男、丸一日放置してやる!
「 へぇ、放置? 」
『 …… 』
「 …暇だし部活行こ、」
『 えっ、…あ。』
とにかくなにもなかったかのようにテレビを見続けていると、二口が近づいてきた。
「 今、えって言わなかった? 」
『 気のせい。』
「 言ったよな? 」
『 言ってない。』
目を合わさずに否定すれば、リモコンを奪われてテレビを消される。
かと思えば、二口がわたしの頬を掴んで強制的に自分の方に向かせた。
「 嫌でもお前と俺は今日一日離れられないから。」
『 …ふ、ふぅん。』
「 なに嬉しそうな顔してんの?」
『 いてっ、』
安心して思わず頬が緩んでいたようで、額を小突かれた。
小突かれたところをさすっていると、二口はそのわたしの手を取って、そのままわたしのおでこにちゅ…
……ちゅってした!?!
「 お前、意外と可愛いとこあんだな。」
『……(きゅんっ)』←
あの二口が、こんなに優しいキスをして、こんなに優しく笑いかけてくるとは。
独り占めできるのが今日1日だけっていうのが、少し寂しく感じてしまったのは気のせいだと思う。
( こんなやつにときめくなわたしの心臓! )
( ……ばーか。)
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ゆい(プロフ) - 青根君が可愛いですね! 出来れば続きやってくれると嬉しいです! (2017年9月23日 0時) (レス) id: 1646d8f82a (このIDを非表示/違反報告)
優 - このシリーズ終わってしまったんですか?少しさみしいです (2016年9月25日 15時) (レス) id: f0cf81456a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよにゃん - うぇい。←分かりにくいがテンソンが上がってます。ウェイ。 (2016年4月10日 11時) (レス) id: 14134d9d4a (このIDを非表示/違反報告)
まりもクン。(プロフ) - 涙さん» ありがとうございます!!(;_;)頑張ります!! (2016年4月1日 19時) (レス) id: adc226b4ad (このIDを非表示/違反報告)
涙 - とても面白いです!!何コレ俺得!!みたいな感じで読んでましたwww更新応援してます!!頑張ってください^^ (2016年4月1日 17時) (レス) id: 6d9df2787f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりもクン。 | 作成日時:2016年3月13日 3時