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『 茂庭さん、』
「 なに? 」
『 なんで冷たいんですか? 』
「 え、」
名前を呼ぶとようやくこっちを見た茂庭さんの顔をじっと見つめてそう言うと、
茂庭さんはバツが悪そうに目線を泳がせ始めた。
笑いそうになるのをぐっと堪える。
そして、少しからかうつもりで、茂庭さんに近付いて、腰のあたりに抱きついた。
『 寂しいじゃないですか… 』
「 お、おい、何してっ… 」
茂庭さんのシャツの首元を掴んでぐいっと引くと、至近距離で目が合った。
みるみる顔が赤くなってって、なんだかやってるこっちも恥ずかしくなってくる。
『 っすいませ、ちょっとからかうつもりで… 』
「 待って。」
『 え、ぅわっ 』
手を離すと、茂庭さんはその手を掴んでそのままわたしを後ろに押し倒した。
わたしの背中にはさっき敷いたばかりの布団。
『 茂庭さ、んっ 』
荒々しく唇が重なったかと思えば、耳元で、お前が悪い、って低い声で言われて、声も出ない。
抵抗しようとするわたしの手をとって、指を絡めて繋がれる手がとても優しくて、思わず流されそうになったところで、
___スパンっ
青「 ……!! 」
『 え、ちょっ、』
茂「 あだ!!! 」
突然部屋に青根くんが入ってきて、わたしから茂庭さんを引き剥がすと布団の上へ投げ飛ばした。
かと思いきや、廊下からはゾロゾロと部員が入ってくる。
『 なんでいるの!?!? 』
菅「 いやぁ、黒尾くんが、茂庭くんとAを二人にしたらどうなるか見てみたいって言うからさぁ、」
夜「 俺らは止めたんだけどな。」
二「 でも青根が入ってかなかったらやばかったっすね。」
黒「 俺はなんなら最後まで見たかっ…嘘だからそんな目で見るな研磨。」
そんなことないって言いたかったけど、正直流されそうになってた自分がいたから、口を噤んでしまった。
菅「 まあ可愛い可愛いAに傷付けられたら、俺らの部長が黙ってないべ?…ってアレ?大地? 」
月「 襲われてるAさんが予想外に可愛くて…って顔に書いてますよ。」
澤「 …否めない。」
烏「「( それは俺らも否めない。)」」
その後、寝る前に茂庭さんに散々謝られて、お互い背中向けて寝るって約束で布団に入った後、
寂しくなって寝てる茂庭さんの背中にくっついちゃったのは秘密です。
( 寝れねぇ…!! )
(( もにーさん可哀想ー。))
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ゆい(プロフ) - 青根君が可愛いですね! 出来れば続きやってくれると嬉しいです! (2017年9月23日 0時) (レス) id: 1646d8f82a (このIDを非表示/違反報告)
優 - このシリーズ終わってしまったんですか?少しさみしいです (2016年9月25日 15時) (レス) id: f0cf81456a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよにゃん - うぇい。←分かりにくいがテンソンが上がってます。ウェイ。 (2016年4月10日 11時) (レス) id: 14134d9d4a (このIDを非表示/違反報告)
まりもクン。(プロフ) - 涙さん» ありがとうございます!!(;_;)頑張ります!! (2016年4月1日 19時) (レス) id: adc226b4ad (このIDを非表示/違反報告)
涙 - とても面白いです!!何コレ俺得!!みたいな感じで読んでましたwww更新応援してます!!頑張ってください^^ (2016年4月1日 17時) (レス) id: 6d9df2787f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりもクン。 | 作成日時:2016年3月13日 3時